第14話 カルディア邸
放課後
「ギネラ早くうちにいこ!」
「悪いレビン。おれがお世話になっている風見鶏亭に一言だけ声をかけてくるよ。」
「んー、じゃああたしの馬車で一緒に風見鶏亭まで行って、それからあたしの家に行こっか!」
「わかった。ありがとな。」
そして、校門前の馬車駐車場
うわぁー。初めて馬車駐車場に来たけどすごいな。馬車で学園な通ってる人が多いんだな。それに貴族の性格が一目でわかるよ。あの金とかをたくさん使ってる馬車には恥ずかしくて乗りたくないな。レビンの馬車どれかな。
そう思いながら周りを見渡しているとショートカットの橙色の髪の毛をもったおっとりした女性がこちらにやってきた。
「レビン様お帰りなさいませ。そちらにいらっしゃる殿方がギネラ様でしょうか?」
「彼がギネラだよ。」
「はじめましてギネラ=ユーフォルビアです。アノール村出身です。よろしくお願いします。あと平民なので様はいりません。」
「お客様に無礼を図る事はレビン様の評判を下げます。どうかご容赦ください。私はハースト伯爵家三女、そしてレビン様専属メイドのティリキュール=ハーストと申します。お気軽にティリとお呼びください。」
「それじゃあティリ、まずギネラの宿、風見鶏亭に行って。それからうちに帰ろう!」
「かしこまりました。」
「よろしくお願いします、ティリさん。」
馬車は順調に進んでいく。しかし、ある問題が発生していた。馬車にはレビンの家、カルディア家の家紋が彫られているためすごく目立つのだ。普段は貴族が平民街に来る事はそうそうない。それも平民街の端にある風見鶏亭に向かっているのだ。
風見鶏亭の前に着いた頃にはすごく人が集まっていた。これから何が起こるのかという期待の目をした者、変なことが起こらないといいといった不安な目をした者、様々な視線が風見鶏亭とカルディア家の馬車に注がれていた。
1人の男性がすごい勢いで風見鶏亭から出てきた。そうルッツさんだ。
「あの、うちの宿になにか御用でしょうか?」
「少々お待ち下さい。ギネラ様、風見鶏亭に着きましたよ。」
「ありがとうございます、ティリさん。」
「ギネラこれはどういうことだ?」
「まず騒ぎを起こしてすいません。今日から学園顔合わせパーティーの練習をするので放課後のバイトは休んでもいいですか?」
「ああ、わかった。」
「それでは行ってきます。お待たせしました。」
ギネラが馬車に戻ると再び馬車が動いてカルディア家の屋敷へと向かって進んでいく。
30分後
「お嬢様、お家につきました。ギネラ様ここがカルディア家の屋敷です。」
門をくぐり、馬車から降りるととてつもなくデカい屋敷が目の前にあった。そこから1人の妙齢の男性がやってくる。
「お帰りなさいませ、お嬢様。それにいらっしゃいませ、ギネラ様。私はこの屋敷で執事をさせて頂いてます、キール=マータイトでございます。以後お見知り置きを。」
「ただいま!」
「お、お邪魔します。おれ、私はギネラ=ユーフォルビアです。よろしくお願いします。」
「ではお嬢様はティリとお召し物を変えてから奥様の部屋へと行ってください。ギネラ様は私とお召し物を変えてからむかいましょう。」
そう言って巨大な屋敷の中に連れてかれるのだった。




