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コイノオト  作者: 香里奈
5/7

真実

「香里奈、早く起きなさい!」

修司の浮気が発覚した次の日、私は寝坊してお母さんに起こされた。

「ほぇ…??今何時ぃ?」

「『何時ぃ?』って…もう7時半よ!!」

「えっ!?ウソ〜もっと早く起こしてよ!」

「早く起きないあんたが悪いんでしょう!ほら、早く準備しなさい!」

「言われなくてもやるよ〜」

その日、私は史上最速の速さで(わずか10分)準備し、走って学校に行った。




「か〜りなっ!おはよ!!」

「あぁ…おはよう。」

「あれぇ?どうしたの??なんか元気ないね!」

「うん。ちょっとね…あっでも大丈夫だから気にしないで?」

「ふーん、ならいいけどぉ。」

寄ってくるトモダチにもこういう態度しか出来なかった。




授業中。

集中できるわけがない。

ずっと修司の浮気の理由について考えてた。

正しくは、修司が私を浮気相手にした理由。

“由貴”の身体じゃ物足りなかったのかな?

私が修司が大好きだから、私の気持ちをもてあそんだのかな??

どんなに考えても、しっくりした答えはなかった。

なんか、むずかしいパズルをといてるみたいだった。

そこで、ある疑問が思い浮かんだ。

何で、“由貴”は私が修司にベタベタしてても何もしてこなかったのだろう?

私はいっつも修司と行動してたから、“由貴”と修司は話すことができないはず。

自分が恋人と話すことができないなんて、私は耐えられない。

私は思った。もしかしたら“由貴”も浮気してたのかも。

修司に、浮気してたのかも。

浮気相手なら別に会わなくても平気なんじゃないかな??

“由貴”が修司に浮気してたとすれば、話は全てかみ合う。

私は、修司のことを本当の恋人だと思っていた。

修司は、“由貴”のことを本当の恋人だと思っていて、私のことを浮気相手だと思っていた。

“由貴”は修司のことを浮気相手だと思っていた。

むずかしい恋の矛盾のパズルが、とけかけていた。




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