《黒海海戦、序盤 その五》
イングランド軍マシンアーマノイド隊はケインが発動させているリフレクトの効果範囲内からロシア軍艦艇やマシンアーマノイド隊に攻撃を始めていく。
こうして自身達が圧倒的優位に立てる場所から攻撃してくるイングランド軍マシンアーマノイド隊にロシア軍部隊は、舌打ちや歯軋りをしながらイングランド軍部隊の攻撃を避けながら前進、近接戦闘を挑んでいった。
「よーし、総員、攻撃開始! ロシア軍部隊を海の藻屑にしてやれぃ!!」
「おおー!!」
「……ちいっ、相変わらず安全圏から呑気に攻撃してきやがるぜ、ブリカス共が!」
「怒るな! いつものことだろうが!」
「わかってるよ! それでも苛つくもんは苛つくだろうが!」
「だから怒るなって……!」
「……ふう、元気そうだな、お前達……」
「う……」
「あ……」
「そんな元気そうなお前達に任務を与えよう。イングランド軍の攻撃を避けながら前進し、イングランド軍部隊への近接戦闘を行う作戦の最先頭の役目を任ずる。嫌とは言わんな? 元気なのだから」
「う、うげっ!?」
「あ、あれに突っ込めと!?」
「そうだ。見事に先駆けの役目を果たせ」
「う、うう……」
「ぐ、ぐう……」
「どうした? 命令違反か? それでも良いぞ、その時は背後から撃つだけだからな」
「……う、うがあぁぁぁ!!」
「こうなりゃヤケだ!! 突撃するぞ!! 味方に撃たれるよりはマシだからな!!」
「おう! 命令違反で撃たれたら二階級特進はできねぇからな!!」
「ああ!! 逝くぞブリカス共!!」
「……うむ、突撃が始まったな。全軍、彼らに続いて突撃だ!!」
「……うおおおぉぉぉーーー!!」
こうして、命令違反で撃ち殺されるよりも敵軍の砲火に当たって死ぬことを選んだ自軍の勇者二人に続いて、イングランド軍への突撃を始めていくロシア軍マシンアーマノイド隊。
このロシア軍部隊にイングランド軍の砲火が雨あられと降り注ぎ、大勢のロシア軍部隊が接近戦を仕掛ける前に撃墜されていったのだが、この砲火を掻い潜りイングランド軍部隊に接近戦を仕掛けるものがついに現れた。
そうして接近戦が始まった地点ではイングランド軍の対空砲火が少なくなっていき、この対空砲火の少なくなった地点を目掛けてロシア軍部隊は突撃を仕掛けていく。
これが次第にイングランド軍の各所で始まり、イングランド軍とロシア軍の戦闘は次第に遠距離砲撃戦から近接戦闘に移り変わっていった。
こうしてマシンアーマノイド隊の戦闘が変化していくなか、ロシア軍艦艇に向けて前進を行っていたイングランド軍艦隊がついにロシア軍艦艇を分断することに成功する。
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