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第七話 知人


レイオンは、村に出かける。

空に風船らしきものが駆け上がる。

きらめく光とともに人々の歓声が上がった。


「おめでとー」

「はやいものだなぁ」

「幸せになれよ」


人々が大勢集まって、二人の人間が祝福される。

レイオンは、空を見て足をはやめた。

今日は、村の結婚式。


村程度の祝福だが、主役の二人にとって忘れられない日になるのは確実だろう。

その結婚式に用事で遅れていたレイオンは結婚式に向かう途中である。


その最中だった。

レイオンは結婚式に気配を感じてふと後ろを見た。

しかし後ろを見ても、誰も何もいない。

その事実に首をかしげながら、それでも遅れているという罪悪感がレイオンの足を再度動かした。



そして結婚式。

笑顔であふれるその場所はもう、御膳の用意をしていた。

レイオンが食事会場に赴くと、無数の目がレイオンを包んだ。

少し口が引きつるような気持ちで、レイオンは指定席に座る。


こういう目は苦手だという自分の性格を再確認したところで、着いた安心で息を吐き出した。

「お父さん、おそいよ」

アンが、もうサンドイッチを食べながらレイオンに注意した。

目はもう面白がっている。

どちらかというと真面目で非のないレイオンをからかう要素ができると、より一層楽しそうに声が弾んだ。


「ごめんね、迷惑をかけたね」

アンはこれ以上からかうと、真面目に受け取ってしまうのを分かっているので笑顔を浮かべてサンドイッチに集中することで話しを終わらせた。





「そうだぞ、レイオン。子供に空気を読ませんなよ」

固まる。レイオンはその言葉通りに、サンドイッチに伸びた手をとめた。

「お嬢さん、空気を読めるなんてなんていい女性なんだ。未来を予約させてもらってもいいですか?」

「・・・えっと」

これには、臨機応変のアンも困った顔だ。


「おお、なんと困った顔も美しい。俺はその顔を見れる最高の幸せものだね」

「うるせぇ」


アンは、いつも聞かない言葉遣いに目を見開かした。

「なんだい、君はいつも僕の邪魔をする」

「うるせぇ」

「君の顔は世の中ではイケメンだと、言われているみたいだけどやはり僕には負けるんだね」

「うるせぇ」

「はぁ、僕のイケメンさに嫉妬しないでくれ。イケメンの宿命か・・・」



そう自称イケメンが言った瞬間に、レイオンは自称イケメンをにらんだ。

「ここは、結婚式なんだ。外で話そう。」

(ふざけるなよ?あ?てめぇ、どういうことだよ。外で説明しろよ?ね?)

「あー・・、そうだね。うんーはなそうかーははー」



――――――――――――――


「とりあえず絞める」

「ごえんりょー」



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