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第二話 村長(1)

 

村人たちは、唖然とその子供たちを見ていた。

何だこの貴族は。

変人なのか。

変人なんだな。

そうか、受け入れるしかないかこれ。


と、少し村人たちが悟ったところで、貴族の一人のこともが貴族に話しかけた。

「村人さんたち、驚いてるよ。僕たちみんな顔が違うからだよ。説明してあげてよ。本当の家族じゃないんだって。」

その一言で村人は察したが、バカがいた。

そう、トレスタ当本人である。


「本当の家族じゃない・・?それ誰のことだ?家族じゃないやつなんてどこにいるんだ?え?お父さん、わかんないんだけど。」

子供たちに説明を求めているようだが、子供たちはいっせいにため息をついた。


そういうことじゃないから。

はぁ。


と、その男の子が言ったところで銀の耳を持った子供が前に出た。

「お父さん、コンが言っているのは血がつながっていないってことを説明してあげてってことだよ」


「あ、そういうことか。血はつながってないけど家族だからな。な!」


子供たちの方が精神年齢が高そうな気がしてきたが、村人は子供たちがなんだかんだいって、口角が上にあがっているのを盗み見た。

そしてそんな光景を見た村人たちの口角も同じような状況だった。


「トレスタ様、このような辺境地に何をなさりにきたのでしょうか」

村長が、少し肩の力を抜いて話しかけた。

この場の一番の勇者だった。


「えっと、引っ越してきました」

先ほどと同じ言い回しで、いい笑顔で言い切られた。


「だから、何をしにきたんだよ」

まだ身体的にも精神的にも、成長していない村人の一人の男の子がつぶやいた。

しかし、この場が静寂だという理由が助けて、声が村人および貴族たちにも聞こえてしまった。


一番驚いたのは、村長だった。

都の貴族たちは、自分が気に入らないとすぐに首をはねる生き物だと聞いた。

強欲にまみれるとこうなるのかと村長はかねがね思っていた。

しかし、心の中であり口に出したことはなかった。

なぜなら、都に出かけたときなどにいつもの癖で口に出したら先ほどの述べたように首を切られるからだ。反逆罪だとか難癖をつけて。


しかし、ここは辺境地。

子供たちは、こんな自然なあふれる場所で暮らし、貴族なんてものは気の遠くなりほど遠い存在。都なんて子供たちはいかない。

本当の社会に出たことがない、子供たちは空気を読むということをしらないでいたのだ。

それが裏に出た。

殺される。大事な同胞が殺される。


その瞬間、村長はどけ座をした。

戸惑ったのは、村人と貴族たち。


何をしているんだ、急に。

でも、村人の親たちはその意味が解っていた。


しかし、バカがいた。


「それ、この村のあいさつですか?」

じゃあ私も、とひざを折りだすのを村人がとめたのはご愛嬌。



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