第12話 レイオンの都(1)
―――――その時代は、混乱の時代であった。
のちに、「失われた5年」と呼ばれるその5年間は人々が泣き叫び、貴族は逃げる準備をする
だが、王族が背をみせて逃げることはゆるされない。
それは、位が高ければ高いほど 身にしみた。
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彼が、貴族をやめたのはなぜだろう。
貴族の人々はその疑問を、議論のテーマとして扱ったが、誰ひとり見つけることはなかった。
彼らは、行動を計算で行っている者であったので、ただ純粋に考えることはなかった。
その代わり城下町の人々に答えさせてみるとどうだろう。
おおよそ、答えは皆、同じだった。
【子供たちのため】
まだ、都にいた頃の話である。
孤児なレイオンの子供たちは、いじめられることなどしばしばだった。
だが彼らには、レイオンという大きな壁が後ろについていた。
だから、些細な事で終わっていたけれど、彼らにしてみればその鋭利な刃を受け止めるのには時間がかかった。
なぜなら、彼も自分たちが孤児なのが不満であったからである。
――――――孤児じゃなかったら、お父さんは何も言われないのに
――――――なぜ、お父さんは僕をひきとったの?
――――――なんで!私たちが悪口を言われないといけないの!!!
レイオンはその光景を、実は上から見下ろしていた。
城下町でいじめられている子供らの上に建物がある。そこの窓から一心に彼らを見ていた。
子供たちがいじめられているのを、悠々とみていたということになる。
そこに現れたのはコウエン。
窓から子供たちを見ていたレイオンの背を見て、コウエンは不満そうに鼻をならした。
「なんで、助けてやんねぇんだよ」
コウエンの、子供辞書には子供は大事にするもので、やさしく扱うものだ。
レイオンのように、手放し教育はするものではないという持論を持っていた。
レイオンは無表情で、コウエンの方をむいた。
「いじめられることも必要だ。ああいう、場所で人間関係を学んでいかなければいけないと思うし、事実、私の子供たちに味方する他の子供もいる。人というのがどういう生き物か、経験を積んでいかなければいけないと、俺は思う」
コウエンには、その気持ちも良く分かるがだからといって子供たちのストレスを増大している今の状況も快くは思っていなかった。
「だが―――俺なりには、助けるよ」
そうコウエンが言った瞬間、レイオンは頭を下げる。
「ありがとう、子供達には大人が必要だとは俺も思う。その役目を担ってくれてありがとう。」
レイオンの方が位が高い上に、役職も上。
公式では絶対に行ってはいけない行為だった。
しかし、コウエンは眉を寄せただけで何も言わなかった。
城下町の人々に聞いてみよう。
貴族とはどういう人だと思うか。
【レイオン閣下ならば、わかる。「失われた5年」を復興させてくれたのだから】
フラグがたくさん立ちましたね。
回収できるよう頑張ります。話の意味が遠回りでしかわからなかったと思います
意味がわからなかったらごめんなさい(笑)




