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第13話 レイオンの都(2)


レイオンが生まれたのはいわゆる大貴族の中の大貴族であった。

しかし、その事実は他の貴族たちの因縁をつけられるハメとなる。


だが、そんなことは子供だったころのレイオンには関係ない。

すくすくと成長する。

父親と母親の姿をたまにしかみることはできなかったけれど、それでも両親は国の仕事をまかされている、それはとてもすごいことなのだ。と召使が言ったので何やらよくわからなかったけれど、誇らしかった。


その状態が壊れたのが、レイオンが13歳のときであった。

小さいながらに、両親のようになるのだと夢見ていた少年を突き落としたのは、父親の一言である。

それは、何ヶ月ぶりかになる家族全員での夕食の時であった。


「今日で俺は、貴族をやめようと思う」

レイオンは、最初何を言っているのかわからなかった。

そもそも貴族はやめるやめないの話ではないと、家庭教師に習っていたし自分もその通りだと思っていたからだ。


「・・・・では、私めは女房をやめようと思いますわ」


父親の話にはついていけなかったが、母親の声には即座にレイオンは反応した。


「母上・・・?」


レイオンは、どうしようもなくこの場から逃げたかった。しかし、それを止めたのはどこか危機感を覚えたからである。

もしかして、もしかしてだけど、この場面を逃がしたら二度と二人と話せない気がする。

わからないけれど、視覚の奥の方で召使たちが顔を真っ青にしている気がする。

わからないけれど、両親がこのまま話しを続けてしまう気がする。


わからないけれど、この世界が壊れる音がした。


パラ、パラと最初はゆっくり落ちてきた記憶の欠片が地なりのような音をたてて壊れている。

人間の危機感からか、それをゆっくりとレイオンはみていた。


その間に、父親は部屋のドアから去っていった。

母親は、頭を抱え出した。

何なんだ、この世界は。知らない。俺は、こんな世界しらない!!!


それでも時間は止まらなかった。

暑くなってまいりました。

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