オウ武はあの子とおしゃべりする
一羽のオウム――オウ武は飼い主とおしゃべりしていました。オウ武はおしゃべりが大好きなのです。飼い主が視界に入るや否やすぐに話しかけるほどです。
そんなある日、オウ武はいつものように飼い主が帰ってくるのを待っていました。帰宅した飼い主は籠を持っており、中にはメスのオウムが佇んでいました。オウ武はその美しい見た目にしばし見惚れてしまいます。
あの子は飼い主に話しかけました。飼い主は嬉しそうに応えます。その様をオウ武はただ見ていました。会話に参加したい気持ちはありましたが、緊張で上手く声を発せませんでした。
ふとあの子は視線をオウ武に向けると、笑顔で話しかけました。そのおかげでオウ武は会話に参加することができました。飼い主との会話はもちろん楽しいですが、あの子との会話もそれに匹敵するくらいに楽しいものでした。
それからというもの、オウ武は飼い主が外出中、ずっとあの子とおしゃべりをするようになりました。日に日にあの子への思いは強くなっていきます。
オウ武はあの子とのおしゃべりを中断し、じっと目を見つめました。あの子は怪訝な表情でオウ武を見つめ返します。
“あなたのことが大好きです、付き合っていただけませんか”
あの子は嬉しそうに頷き、そんな二羽を飼い主は穏やかな表情で見ていたのでした。
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