閑話・元勇者、飲み会に参加する
他のヒロインとルトの絡みがないので絡ませようとしたらヒドい絡み酒にしかならなかった。
酔っぱらいが苦手な人は飛ばしても問題ないです。
次回から新展開。
ある日の夕方、ファリアはアリッサさんとご飯を食べるというので、俺はカナリアたちとビールを飲んでいた。
ファリアが酒をまだ飲めないので俺だけで飲むわけにも行かず久々の酒である。
カナリアはビールが大好きなので樽で買っているのだ。
ツマミの種類も豊富で、台所にはバーカウンターが設置してある。
俺を真ん中にカナリアとミューゼルが両隣に立って宅呑みなのに立ち呑みしていた。
ツマミを求めてウロウロする時いちいち立たなくてもいいのでその方が合理的なのだそうだ。
「ルトったら最近全然ボクらにかまってくれないんだもん」
既に出来上がってるカナリアが俺に抱きついてグチる。
「ファンは大事にして下さいよー」
ミューゼルも反対側から俺に抱きつく。
割りと高価な魔法器具でジョッキを冷やしているのでちびちび飲んでもいつまでも美味しい。
両隣2名は俺が半分飲む間に3杯は飲んでいた。
ツマミもそのときのフィーリングで食べたいものを好き勝手に作っている。
恐らくこうやって一緒によく飲んでいるのだろう。
今もテーブルの上にナッツ、チーズ、干物などが並んでいる。
最初はちゃんとした料理もあったがとうに食べ尽くした。
「なんでここは男子の定着率が悪いの?しかもお兄ちゃんとかジョニーとか無理だし」
「てゆーか、ルトさんはもっと隙を見せて下さいよ。ラブラブすぎです」
確かに箱庭は男性住人の定着率が悪い。
今滞在しているのも王太子殿下なので恋愛の対象としては畏れ多くて無理めだ。
カナリアは元々知り合いだし、ミューゼルもパーティで王太子の顔くらいは見たことがあるのでジョニーの正体に気づいていた。
「寝取るぞゴルァー」
「火遊びされてーのかー」
女子2人にいいようにおもちゃにされてしまう。
「無理、舌入れるのとか反則。慎みもてよ!」
とりあえず服を脱がされないように押さえて抵抗する。
コイツらどうせ朝になったら忘れてるだろうしいっそ遊ばれてしまえと悪魔が囁く…
「宴はここかー」
開いていた窓からジョニーが進入してきた。
誘おうとした時は入浴中だったせいかものすごい軽装である。
「うわっ殿下。乙女の花園になんて格好で来るんですか!?」
「ボクは愛の吟遊詩人ジョニーだからね。愛って感じだろ」
スケスケのヒラヒラのローブに布の少ない下着だけの姿は変態にしか見えない。
「ルト君の貞操は僕が守る!」
「ちょっ脱がないでよ」
「酒臭い。既に家で飲んで来てるわね」
フォローにならないかもしれないがジョニーの裸体は黙っていれば芸術品のような美しさがある。
目立つ筋肉も無いが贅肉もない。
スラっとした長身に金糸のように滑らかでまっすぐな長い髪とアクアマリンを連想させる薄く透明感のある瞳、目鼻立ちのバランスも完璧なのだ。
仕事もできるのに性格がひたすら残念なだけである。
俺だけまだ理性を保っているのが馬鹿馬鹿しいが最後に1人だけまともな人として残ってしまい思うように酔えない。
「ジョニーの愛をルト君に捧げるよ」
女子2人に振られたジョニーが俺に絡んできた。
「生BLか。いいぞーやれー」
今のこの状態で意識を飛ばしたらダメだ。
ジョニーはガチでどっちもイケる口なのでシャレにならない。
結局、その日は樽が空になるまで宴が続いた。
俺は無事貞操を守れたはずだが後半記憶がない。
まぁ誰も何も覚えていないはずなので忘れようと思う。
裏設定でルト、カナリアは並程度に経験あり。
2人でやった事があるかは不明。
ミューゼルの経験値は不明だけど知識は有り。
ジョニーは童貞だけど性格がフリーダム。
カナリアとジョニーは過去少しだけ付き合っていた事があるけど、カナリアは忘れたがっている。




