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ジョニーがパーティに加わった

「ジョニーがE級ライセンスだから王都に帰れなくなっちゃったんだよ」


ため息をつきつつ手にした竪琴を鳴らしジョニーは言った。

芝居がかっていてどうみても楽しんでいるようにした見えない。


「ジョニーさんかわいそう…」


ファリアは素直なのでジョニーに同情していた。


「不正ライセンスだったのでポイント不足で降格処分になったんですよ」


受付の人は冷たく切り捨てた。


「ちょうどいいことにキミたちもE級ではないか。パーティを組んでくれないか?」


「…別にいいですけど」


ジョニーの正体(王太子殿下)を知っていれば断れるワケはなく、俺たちは3人パーティとなった。


身分関係なく一応元々友達でもあるけど。


「それでは、手続きをしておきますね。今週紹介できるクエストはもう無いのでまた来週来てください」


そして受付さんの仕事は早かった。


***


「目ぼしい依頼とか全部ルト君が受けてるし、このままじゃ一生王都に帰れなくなるところだったよ」


魔王の墓まで転移魔法を使い、そこからは歩きで箱庭を目指す。

ジョニーが新しい座標を知らないため今回は徒歩となった。

ファリアには先に帰って貰ったので今は2人だけだ。


「申し訳ございません」


「ノン。ボクは吟遊詩人のジョニー。もっとフレンドリーに頼むよ。それからバード君の別荘を借りたからヨロシク」


バードの一筆を渡すとジョニーは言った。

一応俺たち3人は幼馴染みなので身分は違えど仲はいい。

なので、滞在するのを断る理由は無い。


箱庭に戻ると、ファリアとアリッサが何かを話していた。

ファリアが魔法を教えて欲しいとお願いしているようだ。


「私も回復魔法を覚えたのは最近だからあまり詳しくはないわよ?」


「知ってる魔法だけでいいから教えて!」


熱意に負けてアリッサは魔法を教える事になった。


たまたま属性が風同士なので数日後にはすっかりなついて師弟関係が板についていた。


既に魔剣の力でギルドの依頼の難易度等を崩しかけてるので進みたくても進めない。

それでもファリアが楽しくすごせているのがよかった。


俺は俺で王都で使っていた情報屋にアリアの事を聞いてみる事にした。

返事は1週間もかからず届いたが『ポーキー村で冒険者なら恐らくキャシーの付き人だろう。これ以上調べるのは無理だ』と戻ってきた。


衝撃の事実が判明したけれどこれはそのまま伝えていいか悩むな。


C級ライセンス取得後にさらっと報告しよう。

俺は暗号で書かれた報告書を引き出しに片付けた。


「ルトーそろそろ寝ようよ」


最近のファリアは昼間はアリッサにべったりたが、夜は俺にべったりである。

ちょっと依存しすぎな気もするけど、俺も甘えられて悪い気はしないので受け入れてしまう。


「おやすみのぎゅーっだよ」


ベッドに入る前にぎゅっとハグをして、ベッドに入ってからも眠るまでずっと俺にくっついている。


朝はおはようのハグから1日がはじまっているので、やっぱりなんかいちゃいちゃしすぎな気がする。


そのくせキスとかそういうのは一切ないんだよなー…


試しに俺からちょっとちょっかいを出してみたが、何をされているか全然理解していない感じで萎えたので俺からは何もしないことにした。


ファリアとの関係は今のところ現状からしばらく進展はないだろう。

とりあえず向こうがその気になるまで待てる…と思う。

失敗して嫌われたら一番嫌だからな。

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