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名も知られぬ大賢者は畑を作って余生を過ごす  作者: まーサンタ
第一部 鍬を持つ大賢者

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4/32

登場人物

主人公


アルヴェイン・グラン


年齢:68歳


かつて世界を救った伝説の大賢者。


数十年前、魔王を倒し、大陸を覆った戦乱を終結させた。しかし戦後、名声や権力をすべて捨て、歴史の表舞台から姿を消した。


現在は辺境の土地を買い、荒れ果てた土地を開墾して畑を作っている。


本人は自分を、


「ただの隠居した農夫」


と言う。


性格は穏やかで飄々としている。争いを嫌い、必要以上に自分の力を見せない。


ただし、長年の戦いで培った観察力と判断力は健在。


魔法についても桁外れの実力を持つが、本人にとっては、


「畑仕事のほうが難しい」


らしい。


理由は、魔法なら一瞬で何でもできるが、作物はそうはいかないから。



村の人々


ミレア・フォルン


17歳


主人公の畑の近くに住む少女。


村長の孫娘。


明るく世話好きで、アルヴェインを「アルじいさん」と呼ぶ。


最初は「変な老人が畑を始めた」程度に思っていたが、次第に彼を慕うようになる。


農業の知識はほとんどないが、アルヴェインから少しずつ教わっていく。


物語の中では、主人公が「家族」を思い出していくきっかけになる人物。


ガル 年齢不詳犬だと1〜2歳


狼型の魔獣

瞳の色は朱色

体毛は灰色


畑の番犬を担っている

子供に優しくアルヴエインの言う事をよく聞く。察する能力が高い。賢い。


ガルド・フォルン


62歳


村長。


ミレアの祖父。


最初はアルヴェインを「訳ありの老人」と警戒している。


しかし村のために黙々と働く姿を見て、少しずつ信頼する。


実は若い頃に魔王討伐軍に所属していた経験がある。


アルヴェインの正体に、村人の中では最初に気づく人物。


ただし本人には問いたださない。



ノア・ベルク


35歳


村の鍛冶職人。


無口で頑固。


アルヴェインから、


「鍬を一本作ってくれ」


と頼まれたことから交流が始まる。


最初は普通の農具だったが、アルヴェインが長年使っていた魔剣の素材を見せたことで、鍛冶師として興奮してしまう。


「これ、農具に使う素材じゃねえだろ!」


が口癖になる。



エマ・ルーゼ


28歳


村の薬師。


植物や薬草について詳しい。


アルヴェインの畑を見て、


「この土、普通じゃない」


と気づく。


農業についてはアルヴェイン、薬草についてはエマという形で、二人が知識を交換していく。


穏やかな大人同士の関係を担当。



トーマ


10歳


村の少年。


アルヴェインの畑に勝手に入り込んで怒られる。


しかしそれをきっかけに、毎日のように畑へやってくる。


アルヴェインから野菜の育て方を教わる。


後半では、


「アルじいちゃんの畑を守る!」


と言って大人たちと一緒に動くようになる。


主人公にとって孫のような存在。



主人公の過去


セレナ・アストリア


故人


アルヴェインがかつて旅をしていた仲間。


治癒魔法の使い手。


大賢者だった頃のアルヴェインを唯一、


「アル」


と呼んでいた人物。


彼女は主人公が引退した最大の理由に関係している。


物語では回想を中心に登場。


彼女が残した言葉が、50話を通じて主人公の心に残っている。


「いつか戦わなくていい日が来たら、何をしたい?」


この問いが、作品全体のテーマになる。



ラウル・ディーン


70歳


かつてのアルヴェインの仲間。


元剣士。


現在は王国の将軍。


主人公が生きていることを知り、30話前後で訪ねてくる。


「お前は世界を救ったんだぞ」


と言うラウルに対して、


アルヴェインは、


「もう十分だろ」


と答える。


二人の会話を通じて、主人公の過去が明らかになっていく。



リディア・フェル


66歳


かつての仲間。


元魔法使い。


現在は王都の魔法研究院の最高顧問。


アルヴェインの魔法理論を最も理解している人物。





王国側


エドガー・アストリア


58歳


現在の国王。


かつてアルヴェインに命を救われた。

アルヴェインとは友人の関係


「世界を救った大賢者」


を知っている。


アルヴェインが生きていることを知った後、何度も王都へ戻ってくるよう頼む。


しかしアルヴェインは、


「畑に来るなら手伝ってくれ」


と返す。



エレナ・アストリア


19歳


王女。王宮魔導研究所職員。

アルヴェインの昔の仲間、魔法使いリディアの弟子。


好奇心旺盛で行動力がある。


アルヴェインの正体を知り、本人に会うため辺境までやって来る。


ところが本人は彼女を王女として特別扱いせず、


「そこに鍬があるから、畝を作ってくれ」


と言う。


これをきっかけに、王女まで畑仕事をすることになる。



冒険者


カイル・レーン


24歳


若手冒険者。


自分こそ次世代の英雄だと思っている。


最初はアルヴェインをただの老人だと思って馬鹿にする。


しかし魔物に襲われた際、アルヴェインに助けられる。


そこから弟子になろうとする。


ただしアルヴェインは、


「魔法を教える前に、土の耕し方を覚えろ」


と言う。


「英雄になりたい青年」と「英雄をやめた老人」という対比を担う。



リン


22歳


カイルの仲間。


弓使い。


冷静で観察力が高い。


早い段階からアルヴェインの異常な実力に気づく。


カイルが暴走するたびに止める役。





黒竜グラディオン


古代から生きる巨大な竜。


アルヴェインとともに過去に一度だけ戦った。


現在は主人公の畑の近くの山に住んでいる。


後に畑の作物を気に入ってしまう。


主人公が、


「お前、竜なんだから肉を食え」


と言うと、


「この芋がうまい」


と返すような、少しコミカルな存在にできます。

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