人生終わった
とりあえず宿に泊まろうと思った。だがもちろん金が必要で、この世界では身分無し、金無しの俺を泊めてくれるような都合の良い異世界ではなかった。てか異世界転生なら何かしらのチート能力とかあってもいいだろ。何か試してみるか?
「じゃあやってみるか。『ファイア』!」
てから炎が出たが、それは炎というにはあまりにも小さすぎた。気分としてはレンチンを長い時間しすぎた器を触った時みたいな感じだ。あと疲れが急に来た。きっとMPみたいなものがこの世界にはあるのだろう。
「すいません。少しいいですか? 魔法管理局の者です。今、あなた魔法使いましたね?」
疲れに浸ってると後ろから肩に手をポン置かれた。魔法管理局というのならきっと警察のようなものなんだろう。警察!? まずい、このままだと俺は異世界転生したのに警察に捕まって誰からも称賛されたりなにもすることがないまま人生終わってしまう!
「今回は『ファイア』とかいう今頃やる人が珍しいほど激弱魔法なのでお咎めは無しですが、これが『エクステーラ』とか『ザパールニヤ』とかだったらどうなっていたか考えて行動してくださいね。」
ファイアは激弱魔法だったらしい。あとそれはそれとしてファイアとかいう激弱魔法でこんなに疲れてる俺はなんなんだよ。まぁとりあえず捕まらなそうで安心した。
「とりあえず一応魔法を使ったものは処罰対象ですので局の方までご同行願います。」
前言撤回、俺の人生終わった。もし人生にセーブロード機能とかがあったら俺はきっとコンビニスイーツじゃんけんに参加することはないだろう。
「おい兄ちゃん。大丈夫かい? 水持ってくるからな。」
…………は?




