一つの幕開け
眩しい、目を開けずともわかるくらい眩しかった。眩しいならきっとここは天国なんだろう。目を開けたらそこには天使がいるはずだ。
目を開けたが、ぼやけてて何も見えないな。うろちょろあたりを見ていると、人が近づいてきた。
「おい兄ちゃん。大丈夫かい? 水持ってくるからな。」
声が低めの天使って存在するんだな。しかもなんだか職人気質だ。そう考えているとだんだんぼやけが晴れて見えるようになってきた。
そこは明らかに天国だなんて言えるようなところではなかった。どちらかといえば一回はマンガだとかアニメで見たことあるようなthe町というような感じだ。
「お! 兄ちゃんもう大丈夫かい? まぁ今日は太陽もカンカンだからな! 兄ちゃんの目もやられちまったみたいだな!」
そう言うと、アニメで見るような鍛冶屋みたいな服を着た大男が声を大きくして笑った。耳元で笑われるとちょっとうるさいな。
「ちなみに聞くんですけど、ここってどこですか? 天国とか?」
「兄ちゃん寝ぼけてんのか? ここは統治国家パリカラだよ。」
パリカラ? 少なくとも俺が知ってる国ではない。
「ちなみに世界地図だとどの辺なんですか?」
「世界地図だぁ? そんな高価なもん俺が持ってるわけねぇだろ。」
「え? じゃあスマホは?」
「スマホ? なんだいそれ、美味いのか?」
わかったことは2つ。ここは天国ですらないし少なくとも日本でもない。そしてここでは俺の上下ジャージというだらけた服界の正装みたいな服は普通ではないようで、さっきから周りにジロジロ見られてコソコソ話されてる。
つまりここは俺の常識が通用しない世界。俺が知ってる世界ではないことは明白だ。つまりこれは異世界転生と考えるのが妥当だな…………
「いや待てって! なんだよ異世界転生って!」




