一つの幕引き
「くっそぉじゃんけん負けたぁ! わかったわかった行ってくるよ!」
家族の笑い声が聞こえてきた。人の負けがそんなに楽しいか。俺は今からコンビニスイーツを買いに行く。時刻は午後10時。正直めっちゃめんどくさい。いつもならリビングのソファでゴロゴロ寝っ転がってる時間なんだが、コンビニスイーツという甘すぎる誘惑にまんまと釣られた。気づけば俺はコンビニスイーツじゃんけんとかいう半ばデスゲームのようなものに参加させられていた。そしてまんまと負けた。3人いたのにまさかの一人負けだ。この確率をゲームのガチャとか会心とかで引けたらどれほど良かったでしょう。
いつものコンビニ最短ルートを通ってるとそこには驚かなければ神様に失礼なくらいのものがあった。
「うっわぁ、なんだこの大大大大穴。これって元の地面コンクリだよな? 錯視とかトリックアートとかそんな感じのアレか?」
なんだか怖さを感じて別の道から行こうとしたら、後ろから強い衝撃を感じた。まぁどうせトリックアートだからと慢心していた。文句でも言ってやろうと思っていると、おかしい。明らかに足が地についてない。それどころかどんどん落ちていく。
「おい待て待て待て待て待て待て待て待て待てって! なんなんだよマジで!」
俺は恐怖で目を閉じた。父さん、母さん。ごめんなさい。俺はこんなところで理不尽な死に方をするみたいです。




