5話 迷宮探査準備①
学校が終わるとフレデリクはクラスメイトに声をかける。
席は離れているものの男子の中でも比較的仲の良い二人、アルバンとマインラートだった。
「それでさ、一度一緒に迷宮に潜らないって話なんだけど」
フレデリクは迷宮探査を考えており、狙いをざっくり説明する。
「別に構わないけど、俺よりお前の爆乳婚約者で良いじゃんよ。魔法レベルも向こうの方が上だし」
「連れていけないって。行きたいって言っていたけどね。戦術の幅が狭まる。ルミヤルヴィの生き方ってのは誇り高い王族の在り方で、彼女はその生き方に縛られてる。あらゆる手を使う僕にとって縛りを強いられるのは本意ではない」
「そうか?」
「あの生き方は真の強者だから生きられる事だ。恐らく初代ルミヤルヴィ王は真の強者だったんだろう。ヴィルヘルム様は真の強者だったから問題なかった。だが、アレクサンドラ様はその域に無い。魔法が得意なだけの普通の女の子だ。彼女の正しさに幼い頃の僕は救われたけど、その正しさは冒険者にとって危険なんだ」
フレデリクはアレクサンドラを戦力にする気はないと説明する。
「まあ、分かるよ。義父の教えられた正しい騎士の在り方は、弱ければただ死ぬだけだからね。まあ、義父が言うにはその所為で我が家は親族が少ないらしく、僕にシューベルト家を任せた訳だし。任される際に、心を継げる人間に継がせて欲しいと言われたよ」
「なんかよー。それじゃ、ダメ貴族が生き残って、まともな貴族がいなくならね?」
「僕も幼い頃に聞かされて領主様に同じことを訊ねたよ。『だから今の帝国は腐ってるんだ』とばっさり返されたけど」
フレデリクの言葉にマインラートはゲラゲラと笑う。ツボだったらしい。
「他に誰を誘う?」
「治癒役1枚、戦士2枚、魔法使い2枚で5~6人が理想なんだけど、僕は全部出来るけど、専任治癒役だけになりたくないから、出来ればあと一人治癒魔法持ちが欲しいな。後は戦士あたりか、それで5~6人いれば良いと思う」
「それなら、一人、当てがあるけど」
アルバンが口にすると、マインラートがぎろりとアルバンを睨む。
「あれだろ、あの美少女神官のイレーヌちゃんだろ。イケメンなんて死ねばいいのに!」
「何でイレーヌさんが出て来るの?僕の家の寄り親リヒテンベルク家だよ」
「ああ、マルコか」
マインラートは理解する。
後ろの方でエリアス・フォン・リューネブルクと話をしている小柄な少年の方へとアルバンが歩いていく。
「マルコ様」
「アルバン。学校では様付けはやめてよ。公式の場でならともかく」
ジトリとマルコ少年はアルバンを睨むが、かわいらしい顔立ちをしていてあまり怖くはなかった。
「ごめんごめん。実はフレデリクと一緒に迷宮探査に行こうと誘われてね。治癒役が欲しいんだ」
「もしかして僕に治癒役を?」
「今回だけのスポットで良いんだ。下へ潜るには何が必要なのか実際に中に入って調べながら進みたくてさ。それなりに下に行くつもりだから」
「それなりにって、どの辺までだい」
マルコと話をしていたエリアスはフレデリクの方を見る。
フレデリクはちょっと考えてポツリと口にする。
「軽く10階層位?」
「「いやいやいやいや」」
マルコとエリアスは右手を横に振りながら顔を引きつらせていた。
「ん、何か変なこと言った?」
「フレデリクはこの学校に来て短いから知らないだろうけど、10階層に行くって凄い事だからね?僕らが入学する前に、ロイエンタール先輩のグループが10階層に行った事で持て囃されていたんだ。前年度の首席卒業した先輩と一緒に10年ぶりに10階層に行った快挙だって」
ロイエンタール先輩とやらの世代の上の首席は確かトビアスだったとフレデリクは思い出す。トビアスが行なった快挙、それが10階層なのだと理解する。
父達が行った大快挙、15層到達がどれほどの事だったかが理解できる。そして、トビアスが西部迷宮攻略メンバーの候補に挙がった理由も分かった。10階層はそれほどの快挙だと言うのも。
同時に情報を持っているのに先に行けない理由が分からなかった。
「まあ、そこまで行けなくても良いんだ。本気でやって、余裕をもって帰る。その階層が3階層なのか5階層なのかともかく、それなりの人員を求めてるんだ。少なくとも治癒要員は最低限の体力があれば良いかなって。戦闘中に僕が手の回らない時に味方に治癒魔法を掛けられる人がいれば良いんだ。周りの人がもう無理とかそう言う理由で引き返す羽目になる状況だけは避けたいと思っていただけだから」
「そうなの?」
「当たり前でしょ。ヘレントルは魔神の眷属・邪眼王バルバロスの迷宮だ。本気で挑んで余裕をもって戻るつもりだよ。10階層は行けたらの目標だし。目標に達しなくても無理だと思えば引き返す。」
フレデリクはエリアスやマルコにはっきりと宣言する。
「それなら僕は構わないよ。ほらアルバンやフレデリクみたいなちょっと規格外と一緒の冒険なんて無理って思うでしょ?」
「確かに」
うんうんと頷くマインラートだった。
「規格外って……フレデリクと並べられたくないんだけど」
アルバンは不服そうにぼやく。
「いや、僕も流石に小さい頃から自覚してるから、仲間のペースには合わせるから。自慢とかじゃなくて、小さい頃から同年代と並んで何かなんてした事なくてさ。大体、5~6年代上の中に入って、それでもトップだったりしたから同年代は教えてあげる立場だった事が多くてね」
「うーわ」
「逆に言えば……僕より剣術スキルが高い同級生とか、僕より火魔法スキルの高い同級生は初めてなんだよね。アレクサンドラ様は別格としても。今でこそ魔法は得意だけど、3年前まで、神聖魔法以外は苦手だったんだ。それでも同年代で並ぶ者無しだったし」
「それは自慢だろ」
「でも、それを言い出したらアルバンやマインラートだって得意分野じゃ並ぶ者無しだったんじゃないの?マルコやエリアスだってそうでしょ」
「ま、まあ、そうだけど」
「いや、僕には周りに傭兵仲間がいたんで」
アルバンは苦笑して首を横に振る。
「傭兵仲間?」
「そう言えば傭兵団が壊滅したって聞いたな」
「うん。死んだ親父の傭兵団で、親父の後を継いだ兄貴が団長をしてたんだけどね。副団長が敵側に寝返って、兄貴の派閥を敵に売ったんだ。兄貴は……俺達を利用して逃げやがった。結局、生き残ったのは俺だけで、どうやって生きて行けば良いか分からなかったときにシューベルト男爵様の使用人に拾われて、今に至るって感じ。いつか兄貴も副団長も機会があれば復讐してやりたいけどね。義父様にそれで家を付き合わせる積もりも無いから恩返しの為に忘れる積もりだけど」
アルバンが暗い話をサラッと話してしまう。そこまで恨みが残っていないのか、ある程度割り切っているのか、フレデリクは分からなかった。
同時に、聞いた事のある話だとは思った。
去年ぐらいにフレデリクがレオンに聞いた話だった。
「部下に裏切られてな。俺に全て引付させて逃がそうとしたが、そっちにも手を回されていて壊滅したと聞かされた。必死に戻ったけど俺を慕った連中の死体の山しかなかった。………俺がお前ほどうまく人を扱えるセンスがあったならどうだったんだろうな」
レオンはフレデリクの人を利用するセンスや口先の巧さに学びがあると思って共に同行したと言っていた。そしてその大量の敵を前に弟を救うために多くの敵兵を殺し続けた結果、彼には真の勇者の称号が付いてしまったという。今更遅い称号だと笑い飛ばしていた。
あの悪童の過去にそんな重たい話があるとは思いもしなかったが、偽悪的な姿がどこか投げやり感がある辺り、彼にとって痛恨の失態だった事が分かる。
(まさかなぁ)
フレデリクはアルバンがレオンにどこか似ていて、レオンの死んだ弟かとも思ったが、そんな偶然は無いだろうと捨て置いていた。
「僕も行ってみたいなぁ」
「エリアスも来る?いや、忙しそうだから誘うのは留めていたんだけど」
フレデリクはメンバーを誘う際に、真っ先に候補にしたのはむしろエリアスだった。能力が高く、自分同様に何でもできる。軽度の神聖魔法も使えるから戦力として十分だと思っていた。彼は人望もクラスの顔も広いからそこから人を誘おうかとさえ思っていた。
同時に、ポンコツ兄貴に使用人のように扱われて大変そうなクラスメイトを自分の事に巻き込ませるのは拙いとも思っていた。
「どの位長い期間潜るかに寄るけど。ほら、流石に十階層というとかなり長い間潜るでしょ?」
「いや、1週間くらいだよ。本気で行って、サッと帰るつもりだから。体力重視だからどっちにしてもアレクサンドラ様を誘う予定無かったんだよ。来てくれるなら真っ先に誘ったけど」
「う、うーん。ま、まあ、大丈夫かな」
「何で忙しそうなの?」
「エリアスはB組のローレンツに自分の課題を押し付けられてるからさ。最近じゃローレンツの取り巻きにまで押し付けられて大変そうなんだよね」
マルコが軽く教えてくれる。
「取り巻きに?」
「まあ、妾の子の弱みだね。最近、次期公爵筆頭だった長兄が失脚して、兄達の争いが激しいから、尚更厳しくなってるんだよ」
それは関係ない気もするが、理由なんてどうでも良いのだろうとフレデリクはローレンツとその取り巻きの事を思い出す。
「それは、何て言うか、すまん。長兄を失脚させたのは僕だ」
フレデリクは手を合わせて謝る。
「おおい、お前、何やってんの!?」
マインラートが呆れるように唸る。
「仕方なかったんだよ。アレクサンドラ様の婚約問題があって、それを取り辞めさせるために、イザーク君には地獄の底に落ちてもらうしかなかったから。そもそも身から出た錆だし」
「圧倒的に強いフレデリクには少し憧れもあるけどね。あんな強大な兄達をしれっと失脚させるとか、考えられないよ」
エリアスは憧れるようにフレデリクを見る。
妾の母から生まれたエリアスは使用人のような扱いを受けてきた。
唯一の救いはリューネブルク家の家訓で、どんな子供でも勉強だけは必ず充てられた。これはどんなに後継が予定通りに進まなくても誰が侯爵になったとしても最低限の能力を確保するための貴族的戦略だ。
それ故に後継候補でなくてもエリアスは十全な教育時間だけは当てられ、その時間だけが唯一の救いだった。同じような教育を受けているのに同じ年の兄より出来が良くなったのはその為だ。
「んー、でもあれだな。これで5枚か。バランスは悪くないかな。もう一枚くらい戦える人が欲しいけど、ぜいたくは言えないか。クラスで調達できるならそれでありかも」
「いつ行く?」
「僕はいつでも良い、っていうかこの学校に来たのはそもそも迷宮経験の為だから、あらゆる授業よりこっちを優先させるけど、皆はそうじゃないでしょ?エリアスが来てくれるならエリアスに合わせるけど」
「それじゃ、来週が良いかな。ローレンツ様に押し付けらえた課題が今週までだから。来週はいなければ押し付けたくてもいなければ文句も言われないだろうし」
「むしろ、毎週それで逃げたら?」
「そしたら僕が単位取れないから!」
マルコが笑ってエリアスに訊ね、エリアスは苦笑して返すのだった。
「マルコはそれで大丈夫?貴族だと大変でしょ」
「僕はA組でかなり恵まれている立場だからね。グロスクロイツの貴族だから陪臣扱いでもないし」
帝国における陪臣貴族とはリューネブルク、ザルム、ヴェルザー、リヒトホーフェン、ルミヤルヴィと言う大貴族に与えられた爵位を持つ貴族である。
元々帝国はフェルトブルク(ローゼンブルク)皇家とヴァイスフェルト、グロスクロイツ、バイマールの4家によって起こされている国なので、彼らに与えられた爵位を持つ貴族は陪臣貴族とは呼ばれず直臣貴族と呼ばれる。
「妾の子供じゃないし?」
「成り上がりでもないし?」
「父親が宮廷に嫌われてもないし?」
エリアス、アルバン、フレデリクは次々と自分達の難点を口にする。
「何より恵まれてるのは女顔の癖に学園5大巨乳の婚約者がいる事だ!リア充なんて爆ぜてしまえ!」
「何、その学園5大巨乳って……」
フレデリクはスンと目を細めてマインラートを見る。
「高等部で胸の大きい女子の事だよ。ヒルデガルト先生、ミア先輩、アレクサンドラ嬢、リュディアーヌ先輩、それとマルコの婚約者で言語学のマルゴット先生」
「凄くどうでも良いな。あれ、でもウチのクラスのダニエラさんとかは?」
「アレはただのデブだから。胸が大きい事、顔が良い事、そしてデブじゃない事。ここ重要な」
「そうは言われても、アレクサンドラさんしか僕は知らないけど」
アルバンは首を傾げる。
「チェックが遅い奴らめ」
「誰が決めてんだよ、それ」
「というか、マインラートが何でそんなのに詳しいの。編入生組なのに」
マルコが首を傾げエリアスは首を傾げる。
「5~6年の裏委員会の先輩と接触して4年代表になったんだ。俺の頭には可愛い女子の情報が全て入っている」
「ホントにどうでも良いね」
フレデリクのボヤキに同意するようにマルコが溜息を吐く。
「黙れ、学園五大爆乳の婚約者なんて死ねばいいのに!お前もだ!」
「あ」
その中に自分の婚約者が入っていた事に今になって気付くフレデリクだった。
「僕は一応政略結婚なんだけど」
「一応ウチもそうだね」
マルコがぼやき、フレデリクも頷く。とはいえ、フレデリクとアレクサンドラは明らかに仲良しすぎて政略とは思えない距離感である。
「いつか良いおっぱいを彼女にするんだ」
「まず、良い女じゃなくて良いおっぱいって言う所を辞めないと本当に彼女が出来ないと思うよ?」
呆れるようにぼやくエリアスだった。
「僕は人を容姿で判断した事無いから分からんな」
「嘘だ!おっぱい好き男子から高い人気を誇るアレクサンドラ嬢とロリコン男子から高い人気を誇るレーア嬢を婚約者にする暴挙に多くのが学園男子に喧嘩を売っておいて!」
「そうなの?本人が聞いたらその喧嘩を売られた男子が一気に軽蔑されそうなんだけど」
「あと、現役ルミヤルヴィ辺境伯をそういう目で見るのは命の危険があるからね」
フレデリクが呆れたようにぼやき、エリアスが現実的な事を言う。
「でも、流石にフレデリクも女の子を可愛いとか綺麗だとか思ったりはするよね?」
「そういう感情は特にないかな」
フレデリクは過去を思い返してもそういう感情を抱いた記憶が無かった。美術品を見て綺麗だと言うような感覚と似たようなものだ。
「いくら何でもそれはないんじゃないか?」
アルバンが首を捻るとエリアスは苦笑して付け加える。
「でも仕方ないんじゃない?」
「何で?」
「フレデリクの場合、鏡で見慣れてるから」
「「「あー」」」
エリアスの指摘にアルバンとマインラートとマルコの3人は可愛そうなものを見るような目でフレデリクを眺めて納得する。どんな可愛い女子よりも可愛く見える男子、それをよく分かっている友人達だった。
ピヨッ!あとがき担当のヒヨコだぞ。ピヨちゃんと呼んでくれ!
この羽根をお前に預ける。俺の大切な羽根だ。いつかきっと返しに来い。立派な鳥になってな。
聞いたか、このヒヨコの名言を。え?ヒヨコの名言にそんなのは無かった、だと?
………
ピヨッ!ヒヨコ業界の四皇赤髪とはヒヨコの事だ!未来にそんな事を言うかもしれぬ!作者よ。早く三部の続きを書くのだ!
さて、男同士の猥談が出て来たぞ。よしヒヨコが乗ろうじゃないか。ヒヨコはこれでも雄!人間のメスには興味ないが、ちっぱいご主人様を貶める事には右に出るものはないと言われたものよ!
ふむふむ、5大爆乳か。大きければ良いというのではないぞ、とヒヨコは語りたい。だってヒヨコはとっても(体が)大きいのだ。いってしまえばヒヨコは………巨ヒヨコ、あるいは爆ヒヨコと呼んでもいいぞ?え、違う?そうじゃない。体の大きさじゃない?ならばなんだというのだ。
ではこっちの世界の女子評をしようではないか。ちなみにサイズ的に大きいのであればサラ・ラウテン氏もランクインするらしい。
背が高い分サイズも大きいのだ。大きさはアレクサンドラ嬢と同じくらいらしいがカップ数はその分小さめとの事。
よく漫画とかで背の高いキャラなのにウエスト50台とかあるだろ?フツーに無いからな。スーパーモデルとか身長170後半でウエスト60前半でめっちゃ細いのよ。
鯖読み芸能人の数字とか信じちゃいかんよ。
漫画とかで一々スリーサイズやカップ数を設定に入れているケースがあるのだが、中には計算がおかしくなってるスリーサイズとかもある。どこら辺がおかしいかって?ウエストよりもバストアンダーの方が細くなるケースだ。肋骨周りより腹回りの方が太いだと?そいつ、人間か!?
ヒヨコもびっくりだな。
ちなみに今作に置いて、サイズが一番大きいのはヒルダ先生、フレデリクのはとこだな。
帝都の聖女であり絶世の美女と謳われた皇女ザシャの従妹姪にあたるのでとても美人さんだ。彼女はバイマール侯爵令嬢であり、皇族でもありながら結婚をせず家と縁を切って教師をしながら研究を続けている。
それにはちょっとした理由があるんだが、まだそれは秘密だ。まあ、マインラート君編でちらっと出ていたし、過去編で仲の良い婚約者の影があったのに、未だ独身で教師をしている辺り、彼女には彼女の物語が存在しているそうだぞ。
他の五大巨乳と称されたミア・フィンク嬢とリュディアーヌ・ルクレール嬢も後で出て来る事になるので以降の活躍に期待したい所だ。
後者はマインラート君編で名前が出て来ていて、前者はヒヨコ本編でその家名だけが出てきている。
フィンクと言う貴族は魔物レースの従魔士貴族として名前だけが出て来ていたのだ。変な名前なのにやたら素早いウサギの従魔士をしていたのがフィンク家だ。とするともしかして従魔士貴族の名門、ザウアー家やアインホルン家も出て来るのかもしれぬな。
ちなみにここには入ってなかったがシルッカ・ラーナスト嬢、クラウディア・フォン・グロスクロイツ嬢、リリー・フォン・ビルング嬢などもいる訳だ。
本作ではほとんど触れていないが、マリア先生だ。
彼女もかなりのものの持ち主らしい。彼女は学生時代、マル姉ちゃんと同期でな。スタイルも華やかさも学業成績も魔法の成績もマル姉ちゃんに全部負けて、冴えない感じで卒業してしまった残念な子だ。魔導師としての実力はマル姉ちゃんに次ぐ優等生だったんだぞ。
学生時代の綽名は地味眼鏡。平民で騎士爵を得て教師になった、ちょっとおどおどした性格が無ければ、そこそこ可愛い巨乳女子として人気者だったろうに哀れな先生だ。ヒヨコはマリア先生を応援するぞ。ちなみにマリアの名前の由来は250年前の聖女マリアから来ている。神聖女神教国において最も多い名前でもある。
もしもヒヨコの時代にいたら残念先生さんとヒヨコに呼ばれた事だろう。
さて、ヒヨコの時代のちょっと前まで、実に帝暦499年まで攻略出来ずにいた難攻不落の大迷宮ヘレントル。
ついにフレデリクが挑むことになる。
というと、彼らは攻略出来ないのが分かり切っているのが物語としては寂しい所だな。だが、しかし彼らが何を成すのかを見てみよう
では次回予告だぞ。次回『Sランクモンスターの《不死鳥》だけど、ヒヨコと間違われて狐娘の騎士としてくらしてます』でお送りするぞ。
※次回予告はヒヨコの出鱈目です。本作品とは一切関係ありません。




