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拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?  作者: ゆうきゅうにいと
第8章 のろのろ帰還と運命の再会?

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第022話 普通の人間?


 ひと月振りにレンリート王国に帰る事になった。

「「「精霊の御使い様バンザーイ!!」」」

「「「精霊の巫女姫様ありがとうございます!!」」」

「「「また来て下さーーい!!」」」

 飛空艇が領主屋敷まで来た所為か待ち構えていたかの様に人が集まって来て大騒ぎになった。お祈りしてる人達も居るんだけどもう慣れたよ? ――手を振って応えると更に歓声が上がって収集が付かなくなったけど。


 そのひと月の間にはレンリート王国の話しも入って来てる。

 ねぇねとか家族にも俺が幼女になってしまった事は伝えたそうで心配してるらしい。……嫌われてなくて安心したよ。それを聞いたらもう早く帰りたくて堪らなくなっちゃったな。

 飛空艇に乗り込み、背もたれにクッションを追加して貰ったソファにボスンと跳び乗る。この幼女の体にも慣れたもんだ。ふふん。

 初めはまるで本当の子供になった気分だったけどな。

『『えっ!?』』「ヒヒン!?」

 空の旅だって初めは外を見るのも高過ぎて怖かったけど、今はもう平気だしね。

『……窓際で外を見るのは慣れとらんのじゃ』

 何でそんな事しないとイケないんだよ。

『馬にも高くて乗れないなのー』

 キーちゃんが居るから良いんだよ。

「ヒヒン! ヒヒーン!『そうだよ! キーちゃんが乗せるから良いんだよ!』」

 ほらね。



「アイリスちゃん。お風呂に入るわよ」

「ん」コクリ

 ちょっとお菓子の時間が欲しかったけど仕方がない。レンリート領はフォシュレーグ王国やレンリート王国に比べてやや北寄りにあるらしく、冬が厳しい。

 流石に何mも雪が積もるメメントリア王国程ではないけど、今も10cm程積もっている。

 ――何が言いたいかと言うと薪が貴重なのだ。

 飛空艇では無料でお風呂に入れるからそれに合わせて屋敷での入浴を節約していたのだ。


『1人で入れないからの。お主は』

 お風呂くらい1人で入れるぞ。

『洗うのは適当じゃし濡れたまま歩き回ったり、そのまま服を着ようとしたりしてたからの。信用が無いのじゃ』

 男のお風呂なんてそんなモンだろ。て言うかぶっちゃけ今はバブルクリーンの魔法で綺麗に出来るから、お風呂の必要も感じないんだよね。

『主はお風呂キライなのー?』

 いや、嫌いでは無いかな? まあ水や薪を消費するのは贅沢過ぎるな気がして罪悪感が出たりするけど。

 大浴場では待ち構えていた乗組員さん達に何時もの様に体を洗われる。

 幼女になった初めの頃はマジマジと体を見られてたけど、流石に皆んなももう慣れたもので淡々と仕事? を熟してくれる。

『お主も直ぐその体に慣れたしの』

 ふっ、ねぇねの子供の頃を思い出して懐かしいまであるぞ?

『妹の幼女時代の裸を思い出すおっさん、字面的には相当ヤバいの』

 ?? 何で?

『主は子供だから問題ないなのー』

 幼女の姿にされたからって見た目で判断するなよネネェ。

「ヒヒン『中身の問題だよー』」

 だよね? 流石キーちゃん。中身は立派な大人だからな。

「プルゥ『あれー?』」



 お風呂の中、シャルロッテはアイリスの方を眺めながら今後の対応について考えをまとめていた。

 先ずは商工ギルドのダールトン様からリアースレイ精霊王国の情報収集、それから精霊神社に行って巫女のイーリス様と面会をしてアイリスちゃんの現状把握をしないとイケない。

 レンリート王国としては南部の小国2国との関係か。アデール王国崩壊以降神聖教会と商業ギルドが邪魔をしてその南部2国との交流が無くなっているのよね。

 塩や香辛料の流通元だし重要ではあるけど、今はフォシュレーグ王国やカントラス王国からも輸入出来るから近々の問題ではない。とは言え此方に手を出せる程の力は無いし、最悪武力行使をチラつかせれば2国とも従うでしょう。

 リアースレイ連合国についてはまだ手探り状態だから情報収集と、取り敢えずレンリート領の領民に対して人心掌握に努めていく。

「あ、あの……、シャルロッテ様」

「アイリス様が……」

「…………え」

 私が今後の情勢について思考を巡らせていると乗組員の女性達がアイリスちゃんの手を引きながら私の方に来て……、男の子になってる!?!?


 何故か誇らしげに胸を張って裸を見せて来るアイリスちゃん。

 ああ、いや変態的な意味じゃなくて男の子に戻った事が嬉しいのでしょう。顔に出てるからね。

 ちょっと頭が痛いわ、これからどうすれば良いのか……。

「取り敢えず、連合国に戻るわ。何とか事情を話して巫女様と面会をさせて貰わないとイケないわね」

「では連絡を取ってみます」

「……ええ」

 既にリアースレイ連合国を離れたくらいの筈だけど、連絡を取る手段があるのね、……と現実逃避してる場合じゃないわ。

 アイリスちゃんに関する対処が先よ。婚約に関しては男に戻ったのなら現状維持出来る。まあ身長が戻ってないからビアンカ姫は良いけど、私はよりキツくなったわね。

 身分証の通りなら90cmで185cmの私の半分以下だし、年齢も8歳なら32歳の私では流石に不釣り合いだ。

(男女逆なら無い事も無いけど、外聞は悪い)

 私が引くとしたらビアンカ姫をどう納得させるか。いえ、それだと私が王族(仮)から外れて行き来が出来なくなるんだったわね。

「あっ、……女の子に戻りました」

「え?」

 振り返ると堂々と胸を張った姿のまま女の子になっているアイリスちゃん。

 ――相変わらず私の想像を軽々と超えて行くわね。


 リアースレイ連合国に戻る前に原理を解明する事にしたのだけど、色々と再現実験をしているとリアースレイ連合国の圏外になると男の子になり、圏内になると女の子になると言う事が分かった。

「検証は此処までね。これ以上遅れると今日中にレンリート王国に帰れなくなるわ」

「連合国には戻らないのですか? シャルロッテ様」

「飛空艇の貿易品輸送が1日遅れるだけで大きな損失よ。レンリート王国にも精霊神社はあるし巫女様も居るもの。ソチラで聞いてみるわよ」



 ――いや俺の体どうなってるの!??

『精霊神様の御力が働いとるのは間違いないのじゃが、意図までは分からんのじゃ』

 まあ男の姿で帰れるなら良い、……のかな?

『良いのかの?』

 やっぱり女の子の姿じゃねぇねに会うの抵抗があったんだよね。でも流石に他人の体を好き勝手し過ぎじゃないかな?

 コロコロ性別が変わるとか普通の人間じゃないみたいじゃん。

『『普通』……なのー?』「ヒヒン」

 何だよ。





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