一期一会2
静かな春生雨音を聞いていた。現在、GWの深夜である。
茶道には2つの季節の呼び方がある。
秋から冬にかけてを 『炉』
春から夏にかけてを『風炉』
そう呼ばれているのだそうだ。
「ごめん。ナツメ、炉の季節は終わってしまったわ。」
布団の中で私はナツメに話しかける。ナツメは他の古本と一緒に部屋の片隅でちょこんとしていた。
「大丈夫ですわ。だって、これは小説のお茶会なのですもの。リアルな季節が過ぎようとワタクシ、しっかりとサポートいたしますわ。さ、頑張って作りましょう。私たちの物語を!」
ナツメの情熱は尽きてはなかった。
「う、うん。まあ。『ほのぼの文芸』も始まったし、頑張ってみるよ。でも、その前に、予定がチョッチ変わってさ。」
私の言葉にナツメは同情するようにこう言った。
「克也様から連絡が来たのでしたね。まあ、よろしかったではありませんか。少しばかり、物語の筋が変わっても、それはそれで、楽しいと、思いますわ。」
と、あからさまに残念そうに励ましてくれた。
「う、うん。どうかな?まあ、なんにしても仲直りはいいものだよね。」
と、言いつつ、あの人の登場には何で災害がついて回るんかな、と、苦笑する。
思い返す。4月の事だ。私は去年の物語をなんとかしようと懐石料理にチャレンジしようとか、無理ゲーに力を注いでいた。年度始めで仕事も忙しかった。そんな充実したそんな時、関西で少し大きな地震があった。それから、少し経って、信州の辺りでも地震があり、そんな時、克也からメールが来た。
何でも、日本がのたうち回って、去年の7月に地震のあったロシアにその揺れは流れてゆくとか、なんか、ファンタジーなことを言い出していた。
で、そこから地球が真っ二つに割れて、人類がアルティメット進化をするんだそうだ。
ちなみに、私は年老いているから進化は出来ないらしかった。
まあ、普通の人は、こんなメールをもらったら、不快に思うところなんだろうけれど、奴が予言を始めると、100% 何も起こらないので、私的には吉兆でもあった。
が、そんなメールがあった後、東北で地震があって、本当に北へと地震が流れているようで少し、怖くなってきたけれど、GWに関西で地震があって、やはり克也の予言はこうでなくては。と、そんなことを考えた。それにしても、私が書き始めての事だから何だかな、と、思う。
まあ、2025年カムチャッカで地震があって、あれから1年、余震というか、少し大きな地震の心づもりはしたおいた方がいいとも思うし、そのまま、書いてゆこうと思った。
去年、止まった話をなんとかしなくてはいけないし、あれから1年、友人の剛の命日に近い時の話だった。
が、その話をすると、物語の流れが変わってしまう。とかなんとか考えているうちに、5月になってしまう。なんだろう?この、お約束のような未完の流れは。
さてどうしよう?
『ミステリー大賞』という話には複数の謎が放置されている。
乱歩の未完『悪霊』の話
そして、カトリックのミステリーetc…
友人の剛の命日近くで、昨年、ローマ法王聖下が崩御したのだ。
で、その時に変な夢を見て、そこから始まるミステリー。これを放置したままにしていた。
去年は、なんかオカルトイヤーだったのだ。
ローマ法王の崩御
なんだか、日本の漫画家のすごい予言があって、そこからのロシアの大地震、
そして、3番目に観測された太陽系外惑星 アトラスなど、色々あって、なんか知らないけれど、
その時のやり取りで私は克也を怒らせて、音信不通になった。
まあ、音信不通と言っても、『もうかけてくるな』と言われて、本当に連絡してなかっただけ何だけれど。
そうは言っても、長い付き合いなので、ヤバさは感じるのである。そして、ガチで連絡が出来なくなると困るのでそこから連絡してなかったのだ。
まさか、あっちから連絡が来るとは思わなかったけれど。
それにしても、ここから、どんな展開にしていったらいいんだろう?
私は去年の話と、今年の謎と、天秤にかけて迷っていた。




