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まさかwebで ミステリー大賞に リベンジする日が来るなんて!  作者: ふりまじん
ここは私がミステリー大賞にリベンジする事になるのだろうか?

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ジャンル詐欺2


深夜の自室で古本を見つめながら私は擬人化した彼らを見つめていた。

「姐さん、まあ、気にしなくていいんじゃねえかな?」

と、言い出すのは時代劇の本。

「まあ、お茶でも飲んで作戦を練りましょう。」

と、優雅に羽扇を揺らす三国志の本。

「何を心配しているのでしょう?私は十分、ほのぼのしました。」

と、言い出すのはUFOの本である。


9年小説書いていて、こんな事ばかり上手くなる。

なんだか、寂しくなりながら、活動を思い返す。


初めは、もっと生活感があった気がする。小説を書き始めた苦労とか夢とか。オカルトとかを書いていても、普段の生活がそこにあって、ついでに、剛が亡くなったりしたから、それなりに悲壮感とかあった。

これが変わってくるのは、2025年という年の問題だと思う。


そう、大体1年前、私は夢を見た。剛の墓参りの。そして、そこからローマ法王の色々を調べることになった。

そこまでは、まあ、良かった。良いかどうかはともかく、普通だった。

でも、2025年は違った。

なんか、日本に何かが起こるとか予言があった。その日は何もなかったけれど、ロシアで大地震があった。

で、太陽系外から流れ星がやってきた。

なんか、漫画みたいなスピードのすごい流れ星が。で、ネットのオカルト界隈は沸いていた。私は克也に連絡して、そして、克也の長文の私の終末サバイバル予言に絶句して、無料でもらった可愛いうさぎちゃんのスタンプで『いいね』をしたら、なんかブチギレられた。

『もう、2度と連絡してくるな!!!!』

少しびびった。今回は多分、本気だと思うだって、ブックリマークが4つもあったもの。


「それは姐さんが悪いよ。真面目に災害の話をしているのに、うさぎのいいねって。」

と、UFOの本が私に意見をする。

「は?じゃあ、11月に私の家に隕石が落ちて、町が大火事でなんか金属のトゲトゲの衣装の大男が私の家族を襲ってくる話を真面目に聞いて、どうコメントしたら良かったのよ?」

私はUFOの本を睨んだ。そう、克也の脳内の私は巷で滅亡予言が流行る度に昭和のアクションヒロイン並みに戦っている。それにしても、本当にこんな、変な空想ばかり上手くなってゆく。そして、古本ばかりが増えてゆくのだ。でも、まあ、1人で悶々としているよりも建設的である。

「プレディアス星に願いをかけたら宇宙人が助けてくれるかもしれなかったのに。」

「・・・・」

UFOの本はマジレスする。私はそれをシュールな気持ちで見守った。

まあ、役に立つかは別物なのかもしれない。最近の若い人はAIと話したり、画像とかを生成したりするらしいけれど、私はそういうのはやった事がない。こんな事ばかりしていたから、脳内生成のやり過ぎでなんだかAIのコミュニケーションに違和感を感じるからかもしれない。


「プレディアス星人に想いが届く前にイベントが終わってしまうから、まずは自分で出来る何かを考えないと。」

私は山に積まれた古本相手に何をしてるのだろう?でも、なんとかしないと、イベントには参加をしようと思う。ブックマークはついている。そして、主催者からの招待状がある。それなら、私の行動は一択しかない。


参加 する。


それは決まってる。後は、なんとか、ジャンル詐欺と言われる事なく、去年の話をうまく繋いでゆく方法を考える。


「お料理をする、と、いうのはどうでしょう?」

本の山の中からそんな声が聞こえた気がした。私は本をひっくり返して、その声の主を手にした。


『よくわかる懐石料理の本』



懐石の本、そんなもの、買っていたんだと少し感心しながら本を開く。本は語りかけてくる。

「夜咄をするのはどうでしょう?そして、オリジナルの懐石料理を披露しながらオカルトの話をするのでしたら、今回のイベントの趣旨にも合うのではありませんか?」

と、言われてイベントの要項を見た。料理とグルメもテーマにある。これなら、少し変な話をしてもテーマからは離れることはない。でも、

「夜話は、四季でホラーとかで短編作ってるし、私に懐石料理を作れっているのが無理ゲーだし。」

私は面倒になってくる。が、懐石の本はそこを圧してくる。

「気をわなくても、お茶や懐石料理はそれほど難しいものではありませんわ。そして、夜咄は茶道では冬の行事。11月から4月までの季節のイベントなのです。そのあたりで、物語を考えて見るのはいかがでしょうか。勿論、私がお手伝いいたします。」

懐石の本は女性のイメージを纏い出す。私が本の案の採用を決めると、木蓮の花のような、華やかなマゼンダの裏地差し色の美しいホワイトベージュの着物の美しい黒髪の女性になった。

「夜咄って、冬の茶会なのね。知らなかったわ。面白そうね。少し考えてみるわ。」

と、私は返事をして本を読み始めた。

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