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まさかwebで ミステリー大賞に リベンジする日が来るなんて!  作者: ふりまじん
マラキは誘う

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振り返り


「すごいですね。」

という小林の感想が私の心に突き刺さる。まずい。まずいわ。そんな凄い話じゃないのよ。私は心が叫ぶ。

大体、素人がネットで余暇に話を書くだけなんだから、アメリカ映画の冒険者を見るような目で私を見るのはやめて。

「別にすごくないよ。と、いうか、全然話が進まないのよ。書けば書くほど謎が出てきてね。もう、嫌になるんだ。

『悪霊』もなんだか怪しい話なんだよ。体感、一万字くらいの短編なんだけれど、調べれば、調べるほど、いろんな設定が生まれてくるんだよ。

初めはただのサスペンスだと思っていたけれど、時代を入れると、メタ…作者のレベルでも怪しい感じがしてくるんだ。この作品が発表された1934年は政治の関係でも不穏になってくるし。」

私はため息をつく。

「そういえば、今日は人類が滅亡するかもしれないって知ってた?小林くん。」

突然、山臥が話題を変えた。小林は驚いた顔をして、

「なんの事でしょうか?」

と、聞いた。



山臥は3Iアトラスについて適当な説明を始める。私は小林の様子をみながら彼のオカルト好きレベルを測定していた。

この時点で3Iアトラスを知らないというのは、たいしたオカルト好きではないと思った。ネットのオカルトサイトでは3Iアトラスは話題の的である。それを知らないなんて、ファッションオカルトにもならない気がした。でも、「ああ、あれね。」と偉そうに語られるよりもいい気もしていた。

「まあ、今回の滅亡の話はネタがなんとなく分かるんだよね。311の時、同じような彗星の噂があったんだよ。エレニン彗星っていうんだけれど。」

私は言いながら、小林は約13年前には何歳だったのかと想像した。現在20歳として7歳か。なんだか自分が老けてゆく気がした。

「エレニン彗星ですか。」

小林はそう言いながらスマホを検索し始める。BGMのように私はエレニン彗星の話を始める。

「まあ、私もすっかり忘れてたんだけれど、約13年前と状況が似てるんだよね。その頃は2012年にマヤ暦が終わるとか話題になっていたのよ。

で、今年、2025年も似たような事柄が起こっているのよ。それは太陽活動の周期と関係があるんだけれど、太陽は11年周期で活動が強から弱に変わるんのよ。で、今年はその周期におよそあったんだと思うのよ。で、2012年の色々が掘り出されたんだと思うのよね。」

私は独り言のように話した。私にとってはこれから、何かを更新しなちゃいけないからそれでいいのだけれど。小林は律儀に聞いていた。

「でも、エレニン彗星は太陽系の彗星ですよね?それに対して3Iアトラスは恒星間天体。外からの訪問者ですよね?性質が違うと思いますが。」

小林はここで目を輝かせた。その目の光に、確かに克也とは違うタイプのオカルト好きを感じた。

「まあ、そうね。でも、そういうのは関係ないと思う。なんとなく、太陽の活動期から2012年前後の色々を検索してひっかっかったんだと思う。動画とかの話題としてもマヤ暦と滅亡ネタは鉄板だし、まずはPV稼がないと話にならないから、みんな必死なんだと思う。」

まあ、それは私も同じなんだけれど。

「そういえば、今、君はマヤ暦の話を書いているんだよね?」

山臥が私を見た。

「本当ですか?」

小林が興味深そうに私を見る。いや、リアルな若者に期待されながら話ようなネタは私には無い。

「そういうわけでも無いけれど、まあ、さっき言ったような事は考えていたんだ。マヤ暦。と、いうか、本当は今年、法王様が亡くなった所からの話だったんだよね。それにしても、なんで、マヤ暦の話になったんだろう?」

私は遠い目で2025年の4月を思い返していた。



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