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まさかwebで ミステリー大賞に リベンジする日が来るなんて!  作者: ふりまじん
マラキは誘う

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合流


遥香さんは来なかった。まあ、仕方ない。今日はで来るだけ早く引き上げよう。と、思っていると穏かモードの山臥がワインを頼む。

「遥香さんはいらっしゃらないのですね。残念です。」

山臥のこういうところ、本当に怖いわ。

「うん。まあ、仕方ないね。今日はこれ飲んで帰ろう。うん。」

私は少し焦る。なんだか面倒な酔い方をしている気がするのだ。

「それは残念。では、ワイングラスが乾くまで、私とお話をしましょう。」

山臥の雰囲気がなんだか怪しい。早めに気リアがたいところである。

「そうね。うん。」

「ふふっ。そういえば、卯月さんは明日、地球が滅亡するとしたら、どうします?これが最後の晩餐だとしたら。」

山臥の言葉に3Iアトラスの色々を思い出していた。

「そんなもん、その時にならなきゃわからないでしょ?人類が滅亡しなくても、アンタを送る最中に交通事故だって考えられるし。」

そう言いながら私は気を引き締めた。そう、生きてる限り死は隣り合わせにあるし、最近、ここら辺も熊が出没するのだ。山臥の住んでいる所はもっと自然がいっぱいである。早く帰ろう。急にいろんな恐怖がリアルになる。

小説なんて書いていて、なんだか収益が少しばかり自分にも回ってくるとか言われてちょっと言い気になっていた。例え小説が収益化するとしてもスーパーのぽうんとほどにもならないのが現実である。


「ねえ、あんた、良い方が変だよ?少し、ピッチ上がってるよ。烏龍茶飲む?」

私が少し面倒くさくなって聞くと山臥は正気に戻る。

「バカだなぁ。俺がこれぐらいで酔うわけないだろ?これからさ。」

「冗談じゃないわよ。アンタが忘年会しようって言って、みんなに連絡したっていうから来たんじゃない!もう、誰もこないってなんなのよ。」

「不思議だな。ちゃんと連絡したのにな。」

山臥はすっとぼけたように言う。こいつは寂しがり屋で居酒屋で飲むのが好きなのだが近所に居酒屋がないから車で配送してくれる人が必要になるのである。

「もう。何が忘年会よっ。私はアンタを忘れたいわ。」

私の早く帰りたいオーラを感じた山臥がポケットからスマホを取り出した。

「あ、電話だ。克也くんかな?」

山臥はそんな事を言いながら立ち上がる。私は少し暗くなってきた空を見た。


年内に何かが起こるとは思えない。でも、何か、ひっかかる。

それは、5年前に置いてきた物語が結末を求めて湧き上がってくるような不安な予感。


奇しくも、約束の2025年に同じようなシチュえーチョンがあった。

マヤ暦と物語と、始まりと。


剛が死んで止めた物語を終われせないといけない気がした。

剛にそう言われてる気がした。


卯月さんならきっと、入選するよ。頑張って。


WEB小説はそんなに楽ではない。

でも、なんで今年、このタイミングで収益化するんだろう?

入選は多分無理だと思う。でも、参加して、書き続ければ、ひつまぶしは無理でも、味噌カツに、味噌おでんに、手が届くのだはないだろうか?


剛のエピソードで、今ままで私が奢った、車の送迎をした分を稼がせてくれるって、そう約束した。

それを、今、剛の亡霊は叶えてくれると言うのだろうか????


そうだとしたら、面倒臭い事である。結局、私が書かなきゃいけないんじゃないか。

本当に、あいつの計画は何かが欠けてるんだよね。

そんな事を考えて苦笑した。


私が所属しているサイトではある条件をクリヤーすると投稿作品を収益化する事が可能になった。

だからと言って、これで金儲けになるかというとそれは無理である。

WEB小説家なんてものは大航海時代の海賊のようなものである。

規模の大きい奴や、王族に顔の効くような奴が重けるような仕組みになっている。

航海の知識がない奴や、経験則がない奴が儲けることはまず無理なのである。


もしくは、ゴールドラッシュの冒険家。金鉱はただ歩くだけでは辿り着けない。


大金を手にする奴と、何も得ることなく消えるやつ。

でも、のんびり後悔をしながら冒険する奴もいるし、たまには酒屋の片隅で、自分の体験談に酒やら食い物をご馳走になる人物もいる。

今回、そんな機会が我々にも与えられたと言うことだ。


そして、書いてる方には黒歴史でも、読者にはその後の設定を知りたいという人もいると言うことだ。

エッセイも参戦できるようになったので、あらすじでも結末と伏線回収をし、そして、読者からの複勝をもらえるチャンスができたのである。

私のような作家には、なんとなく責任を果たした気になって、いい感じに退会できるチャンスが訪れたのである。


だから、やはり、書かなきゃいけない気がする。

そして、完結ボタンを押したものだけに与えられる美酒を手にしたいところである。



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