ツウォルキン暦
その動画は3Iアトラスを取り上げたものにしては、少し変わった取り上げたかをしていた。
いや、オカルト動画というならこちらの方が伝統的なのかも知れなっかった。
まさかのマヤの予言とのコラボ。動画に釘付けになった。
2012年のマヤ暦の終わる。では、その後はどうなるのか?
2012年12月。世界は滅びなかった。日本は不景気とか色々とあったけれど、それでも何とかやっている。だから、暦は新年を迎えるのである。
マヤ暦は西洋の太陽暦とは違う。なんか複雑な暦を複合で使うのである。
で、有名なのが1年くらいの短期暦と長期暦というものがある。長期歴が5千年周期でそれが2012年に切れて次のカレンダーが記されていなかったので人類滅亡とか言われたのである。
2012年に人類は滅亡してないから、新年が始まる。というのが動画の人の言い分のようだった。
で、長期暦が終わる時には世界がグレートリセットするんだそうだ。
で、現在が新年までの準備期間なんだって。本当かな?
で、一年のカレンダーは2通りある。
13(月)x20(日)=ツウォルキン暦
18(月)x20(日)+5=ハアブ歴 何だそうだ。
ハアブ歴の+5日はワイエブという年の最後の数日で、この時、太陽は死んで新しい太陽に生まれ変わる、何だか不吉な時期なんだそうだ。
動画の配信の人は、長期的の終わりにもワイエブみたいな時があって、それが13年で回るらしい。
なんか、マヤにも、日本の干支みたいな神様が13柱いて、それが回ってるんだそうだ。で、今年は13年目で不吉らしい。
本当かどうかはわからない。でも、動画はなかなか興味深かった。
「アケチとゴロー、どっちをパクったんだろう?」
私はテレビのあの番組を思い出しながら呟いた。
「よくわからないけれど、テレビとかには出ない覚悟の名前のようだね。」
山臥は笑った。
「え?どういうこと?」
「アケチ・コゴロウは名探偵の名前だからね。そういうのは著作権が切れてもテレビ的には好まれないのさ。」
山臥は偉そうだが、多分、適当に言ってるんだと思う。
「うーんそうね。著作者を真似して外人風味にアケチコ・ゴロウとかの方が良かったかもしれないね。」
そう言いながら私も気をつけようと思った。そして、動画の画面の下の登録者数を見る。5千人って、多いのか少ないのかよくわからないけれど、テレビには届かないのは私にもわかる。
「いいんじゃない?私も、出版社には届かないもんね。はは。」
私は苦笑する。山臥はそんな私を少し同情的に見つめていた。
「とにかく、そういうのはどうでもいいんだ。これ使って何か書くよ。私も少し気になってたんだ。今年の異常。」
私の眉が少し歪む。
「どうしたの?」
山臥はやってきたワインを上品に持ち上げる。
「別に。ただ、冬眠もしない熊が気になっていたのよ。」
私の心に311の記憶が蘇る。動物の異常行動は気をつけろ。そう言われたことを思い出していた。
「そうだね。今年は本当に熊がいるよね。」
山臥も少し難しい顔になる。
「うん。何でもないとは思うけれど、一応、少し問題定義はしていい気がするんだ。」
私は今年、色々あったことを思い出していた。
最近、エチオピアで1万年ぶりに噴火があった事を思い出していた。動画が当たってるのか、ガセかは知らない。でも、何かが変わろうとしている予感はした。




