49話 現状把握
魔王が眷属になっている事を確認した。
ご意見BOXにもメッセージを送った。
あとは運営に任せるしかない。
今考えても仕方ない。
俺は気持ちを切り替えた。
『現状把握だな』
領地運営。
眷属。
新施設。
確認する事は山ほどある。
レベルアップで覚えたプレイヤースキルの確認だ。
俺はスマホを操作する。
プレイヤースキル一覧。
新しく解放されたスキルを確認する。
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【25Lvスキル】
【委託】
選択した眷属を行った事があるエリアへ転移させる。
12時間後。
ドロップ品と共に自動帰還。
SP消費なし。
選択可能人数3名。
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『おぉ』
思わず声が漏れた。
便利そうだった。
今までも探索組と待機組に分けて活動させていた。
だが。
移動は徒歩。
探索が終われば帰還も必要。
当然その間は時間もかかる。
しかしこれは違う。
行った事のあるエリアへ転移。
しかも帰りも自動。
SPも消費しない。
『便利すぎるだろ』
三人まで可能。
眷属が増えれば手持ち無沙汰になる奴も出てくるかもしれない。
そういう連中の有効活用にもなる。
探索効率はかなり上がりそうだった。
そして。
次。
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【30Lvスキル】
【フレンド補助】
仲良くなった魔王を呼び出して戦闘に参加させる事ができる。
これで強敵もイチコロ!
※再使用まで12時間
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『…………』
沈黙。
『いや』
『イチコロじゃねぇんだよ』
ツッコミが漏れた。
フレンド補助。
ソシャゲでお馴染みの機能。
本来なら。
他プレイヤーの強いキャラを借りるシステムだ。
だが。
この世界には他プレイヤーがいない。
だから。
魔王。
プレイヤーの代わりに魔王。
『いやまあ』
『理屈は分かる』
プレイヤーは皆、魔王だった。
だから変換先としては正しい。
正しいのだが。
『問題はだ』
魔王の知り合いと言われても。
俺には一人しか心当たりがない。
断角王ガルンディアス。
あの化け物である。
『呼びたくねぇ』
心の底から思った。
絶対面倒になる。
呼んだ瞬間。
「貴様ァァァ!!」
とか言いながら襲ってきそうである。
『本当に味方として戦ってくれるのか?』
説明文を見ても不安しかない。
そもそも。
フレンド登録できているのか。
仲良くなれば使えるのか。
今すぐ使用可能なのか。
分からない事だらけだった。
『試すのも嫌だな……』
本当に出てきたら怖い。
だが。
強いのは間違いない。
本当にどうしようもなくなった時の保険。
そう考える事にした。
できれば一生使いたくない。
その後。
俺はエリアマップを開く。
すると。
また変化していた。
『ん?』
以前まで。
黒樹海。
そう表示されていた場所。
今は違う。
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【スケベ大魔王領】
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完全に別エリア扱いだった。
黒樹海ではない。
スケベ大魔王領。
城壁内部。
領地専用エリア。
そんな扱いらしい。
さらに。
探索情報を確認する。
『使用SP15?』
以前は5だった。
三倍である。
つまり。
出現する敵も強くなっている可能性が高い。
城壁の中にある森。
以前の黒樹海よりも緑が増えている。
木々は生い茂り。
草花も多い。
見た目だけなら平和そうだった。
だが。
消費SPは増えている。
『見た目に騙されるなって事か?』
場所は同じ。
しかし。
中身は別物。
強敵がうじゃうじゃ居るかもしれない。
『そのうち確認するか』
今は後回しだ。
続いて施設一覧を開く。
まだ現地調査していない施設を確認する。
■魔工房
クラフト施設。
武器修理
防具
家具
解体
加工
装備作成
■豊穣農園
野菜
薬草
魔界作物
キノコ
■図書館
魔物図鑑
魔界知識
地図
■魔道遊戯館
魔導カード
ダーツ
スロット
パチンコ
コインゲーム
闘技ゲーム
■闘技訓練館
技の習得
レベル上げ
模擬戦
スキル練習
連携確認
『ふむ』
俺はスマホを閉じる。
確認できる情報は。
ひとまずこんなものだろう。
だが。
説明文だけでは分からない。
実際に見ないと理解できない事も多い。
百聞は一見に如かず。
『よし』
俺は立ち上がった。
『今日は施設巡りだ』
リリン。
モエ。
ゼフィー。
そして俺。
スケベ大魔王領の視察を再開する。




