16話 報酬・素材・違和感
ブクマ、評価ありがとうございます!
めっっっっちゃ嬉しいです!!
感謝をこめて今日は12時、24時で2回投稿します!
11、13話を少し改稿しました。
SPを消費し戦闘はひとまず落ち着いた。
『……戻るか』
また城を確認しに敵がやって来るかもしれない。
目的は達成した。なら長居は無用だ。
なにぶん――デカい城だ。
見つかれば次も確実に狙われる。
『SP使い切ったら、さっさと帰るのが正解だな』
そう判断し俺は城へと戻った。
門をくぐる。
門番も見張りもいないが――
『……まあ、この城壁なら簡単には破られねえだろ』
安全圏。
眷属達を城の大広間に集め待機させる。
ようやく一息つく。
『さて……戦果確認だ』
スマホを開く。
画面が光る。
【魔晶石×130】
100個増えて130個になった。
『……デカいな』
ヴァルグ撃破報酬。
ガチャ二回分。
これは素直に嬉しい。
『にゃはー……』
笑いが漏れる。
今すぐ回したい。
だが――
『いや、先に確認だ』
ぐっとこらえる。
次。
【ドロップ】
・灰色の魔核(強化素材)
『……これか』
ヴァルグのドロップ品。
奴が倒れたあと――
光り、霧のように消えた。
そして、これが表示された。
それ以降。
敵を倒すと、同じ現象が起きる。
死体は消える。
そして――ドロップ。
『最初はなかったよな』
最初の戦闘では、死体は残っていた。
ドロップもなかった。
『……条件付きか?』
思考が回る。
さらに。
『これも変だな』
ドロップ品は、地面に落ちない。
画面に表示されるだけ。
だが――
タップすると、取り出せる。
消せば、また収納される。
『……完全にインベントリじゃねえか』
謎の空間。
だが、確実に存在する。
『……で』
ふと気づく。
『レベル……上がってるな』
プレイヤーレベル15。
『ってことは――』
【プレイヤースキル】
『来たな』
画面を開く。
5Lvスキル【マジックハンド】
任意で前足を人間の手にできる。
10Lvスキル【念話】
一定時間、誰にでも自分の言葉を頭に直接送ることが可能。
※受信不可。相手は通常通り発声する。
15Lvスキル【素材ドロップ】
パッシブスキル。倒した敵を魔素に分解し、素材として再構成する。
『……これだ』
素材ドロップ。
原因はこれ。
『なるほどな』
最初にドロップがなかった理由も説明がつく。
『Lv15になって解放されたってわけか』
『……当たりだな』
素材。
装備強化。
眷属強化。
スキル解放。
『使い道、いくらでもある』
にやっと笑う。
『……リリンには悪いが』
『周回が楽しくなってきたな』
だが。
ふと、考える。
『……それにしても』
ゲームみたいだ。
いや――
ゲーム“そのもの”に近い。
だが。
『違う』
完全に同じじゃない。
ズレている。
『……俺が来たのか?』
この世界に。
それとも――
『俺の能力が、世界をそう見せてるのか?』
そして。
一番の違和感。
『……リリンだ』
ゲームのキャラ。
チュートリアル役。
メインキャラ。
その“リリン”が――
ここにいる。
現実として。
『……』
思考が止まる。
『……駄目だな』
答えは出ない。
今の情報じゃ足りない。
『……まあいい』
小さく息を吐く。
『わからないなら、試すだけだ』
猫の魔王。
スケベ大魔王。
そして――
“ゲームみたいな世界”。
『……検証していくしかねえな』
そう思案しながら――
指は、すでに動いていた。
【召喚】
『……我慢できるわけねえだろ』
タップ。
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