真・再会
展開が早い気がしますが、気にしてはいけません((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル(←めっちゃ気にしてる
生暖かい目で読んでくださるとありがたいです。
現在俺は城の俺にあてがわれた部屋にいる。
そして俺は先程のことを考えている。
ヘリナが妹だということは確実だ。でも、本当に今でも兄の俺を好きでいてくれているのかイマイチ確信が持てない。
あのガユード様一筋という言葉が、俺に不安を抱かせる。
俺が好きなのか、それとも、もう俺のことは好きではなくてガユードのことが好きなのかどっちなんだ、と。
ガユードの記憶では二人で仲良くしてる記憶が多いし、本当は……。
そう思った矢先に《伝言/メッセージ》が送られてきた。
『ガユード様』
えっ、ヘリナ!? このタイミングで!?
「へ、ヘリナか……ど、どうした?」
ヤバッ、動揺しすぎて声が震えた……!
『……お兄ちゃん、だよね?』
「!? ……気づいてたのか?」
『ううん、本当は最初からお兄ちゃんだって知ってたの』
「えっ?」
『実はね……』
そう言ってヘリナ――妹が事の顛末を話してくれた。
『……だからね、私が好きなのは昔も今もお兄ちゃんだけなの! 紛らわしい言い方してごめんなさい! 嫌いにならないで!』
必死に嫌いにならないでと訴えてくる妹に、俺は笑いが堪えきれなかった。
『な、なんで笑うの!?』
「だって、俺が沙夜のことを好きじゃなくなってるかもしれなくて自分のことを言うに言えなかったなんて……やっぱり考えることは一緒なんだなと思ってさ」
『えっ、じゃあ、お兄ちゃんも?』
「そうだよ。沙夜が俺じゃなくてガユードのことを好きだったら……って考えちゃって、言うに言えなかったんだよ」
それを聞いた妹はクスッと笑う。
「それに、俺も紛らわしいこと言っちゃったからな」
『ほんとだよ! 本当のところはどうなの? ヘリナだからあんなこと言ったの?』
「あんなことって?」
『ヘリナのことが一番ってやつ……』
あぁ、あれか。
「まさか沙夜だとは思ってなかったけど、あの時はなぜか言わないとって思ったんだよ」
『ふぅん』
不満げだな。
「でも、沙夜だと思って言ったんだぞ?」
『お兄ちゃん、矛盾してるよ?』
「あのな、沙夜。ヘリナは沙夜をモデルにして創ったんだ。髪色や種族といった違うところはあっても、ヘリナは沙夜同然。いや、沙夜そのものなんだ。そのヘリナが嫉妬したなら、ああ言わないとわかってくれないだろ? もちろん、一番っていうのは本心だぞ?」
『本当に私のこと好きなの?』
あれ? 納得してくれない。
「なんで? 沙夜は転生して最初からヘリナなんだから、疑う必要ないだろ?」
『むぅ、違うの! ヘリナが私じゃなかったら、それでもあんなこと言ったのかって話をしてるの!』
なんだ、そういうことか。
「言うよ」
『えっ……?』
「だって、ヘリナは俺にとって沙夜そのものだから」
『お兄ちゃん……』
たとえ中身が沙夜自身でなかろうと、あの言葉は言った。
でも、告白されてもなびかない。なびくはずがない。
ならなんで沙夜と気づいていないのにヘリナからの告白に頷いたのかと言えば、時々、いくら似ているとはいえ、沙夜と呼んでしまいそうになるくらいになるくらい、沙夜と喋っているように感じることがあったからだ。
それに、なんといっても、ヘリナは俺の理想の女の子(=沙夜)だから。キリッ。
『それならいいんだけど……私以外の女の子に惚れないでね? 絶対だよ?』
「沙夜、そういうのを、〝愚問〟っていうんだぞ? 俺が、沙夜以外の女の子に惚れるわけないだろ。そうだったらとっくに彼女作ってる」
『……うん、うん、そうだよね……私のことが好きじゃなくなってても傍にいようって、わがまましようって思ってたけど、やっぱりお兄ちゃんは私のこと好きでいてくれた……私……お兄ちゃんのこと、大好き』
泣きそうな声でそんなことを言う沙夜。
「俺も、沙夜のことが好きだ。これからはずっと一緒だからな」
『……! うん!』
そう、今の俺達に死別はない。
俺も沙夜も寿命が無い上に、始祖竜である俺はこの世界で最強であり、吸血鬼である沙夜は不老不死だ。
それに、状態異常はどちらも効かないから、死ぬ要素がない。
それもこれも、俺が沙夜と離れたくない一心で設定したものだったけど、こんな形で役に立つとは思わなかった。
過去の俺を褒めてやりたい。
いやこれ、何を見せつけられているんだ……?




