表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
始祖竜になりました  作者: ユウギリ
14/21

再会

今回短めです。

展開が気に入らない方もいるかもしれませんが、生暖かい目で読んでくださると嬉しいです。


 とはいえ、さすがに手がないのは可哀想かなと思った俺は、リオンに完全回復薬(エリクサー)の使用を頼んだ。


 効果は《完全なる回復/パーフェクトヒール》と同じ薬だから、なくなった手も元通りになる。


 俺の頼みを聞いたリオンは、ニッコリ微笑んでこう言った。「元からそのつもりですよ」と。


 なんだその俺の言いたいことはわかってますよ的な微笑みは。なんかムカつく。


「それにしても、意外だね。ヘリナがこんなことするなんて」

「ベリアル、私はガユード様一筋なのですよ? たとえ行為ができなくとも、身体の隅から隅までガユード様のもの。それに触れようとしたのですから、当然の報いです」

「それはわかるんだけどね。今までなら相手を気絶させるだけだったろう? それが今回はこれだ。いったいどうしてだい?」

「それは、あの勇者が私の友達を犯し……いえ、あの勇者が、可愛い女の子なら誰彼構わず襲う変態だからです」


 なんだ? 今、明らかに日本での陽向のことを知ってるような口振りだったような気が。


 確か俺の妹も「あのね、聞いてお兄ちゃん! お兄ちゃんの友達の陽向さんにね、友達の未花ちゃんって可愛い子が犯されちゃったの!」ってなことを言ってたような……。


 しかも、その後は未花ちゃんって子もいつも通り陽向のテクニックの虜になってしまったようだった。


 今はそこではなく、俺の妹の方だ。


 生きているか死んでいるかで言えば死んでいる。


 決して陽向に犯されて自殺、とかそういうのではない。


 不運な交通事故で一ヶ月前に死んだというだけだ。


 この言い方だと悲しくないのかと思われるかもしれないが、悲しいに決まってる。


 だって、ヘリナのモデルは俺の妹なのだから。


 髪色や種族を変えただけで、髪の長さも顔つきも体つきも妹そのままだ。


 それと、本当のことを言えばガユードが人間の姿になったときのモデルは、俺自身だったりする。


 実は、妹も俺も両親も顔がいい家族で、美男美女一家として巷ではちょっと有名だった。


 妹は中でも特に顔がよく、学校ではモテたりしていたようだけど誰とも付き合っていなかった。


 なぜなら、妹は俺を異性として好いていたからだ。


 俺も妹のことは好きだった。もちろん、異性として。


 この世界観の小説を書いたのも、小説の中でだけでも、妹が俺と一緒に暮らせるようにという願いがあったからだ。


 でも、まさか妹が転生してヘリナになっているとは思わない。


 まさか、俺がガユードになったのは、そういう理由……なのか?


 いや、まだ妹だと確定したわけじゃない……。


 カマをかけてみるか。


「ヘリナ、こっちへ来てくれないか」

「はい、ガユード様。なんでしょうか?」


 返事をしながら俺のもとまで来たヘリナ。


 俺はヘリナの耳元でこう囁いた。


「……友達って、もしかして同級生の未花ちゃんのことか? 沙夜(さや)

「えっ、ガユード様、どうして私の前世の名前を……」

「そうか。いや、なんでもない。コープスを頼んだぞ」

「あ、はい……畏まりました」


 まだ疑問に思っている感じだったけど、ヘリナはコープスを連れて転移した。


 まさか、本当に妹だとは……。嬉しいのに、なんかまだ実感がない。


 俺のことを言えばすぐわかるだろうけど、なんか、本当にヘリナが好きなのは俺ではなくガユードな気がして言えなかった。


 ヘリナの危機を救ったのはガユードだし、死んで生まれ変わったんだから気が変わってもおかしくない。


 どっちを好きなのか確認するまでは、俺のことは言わないことにする。


 ていうか、ものの見事に引っ掛かってたな。


 まぁ、素直なところが妹のいいところなんだけど。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ