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黒音と白奈  作者: nakada
第8章
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69/78

69.あれから

あれから、美咲の悪戦苦闘が始まった。

GPSと通信しない。

やっと通信したと思えば、高度計の値がおかしい。

原因を探してプログラムを書き直し、翌日もう一度飛ばす。

「……また墜ちた。」

ため息をつきながら、美咲はノートパソコンを開いた。

慣れない組込みプログラムに四苦八苦しながら、一つずつ動作を確認していく。

制御装置は驚くほど原始的だった。

ドローン本体の上に、市販の送信機リモコンをそのまま固定、そのスティックをサーボモーターで動かす。

「もっとスマートな方法があるんだろうけど……

まぁ動けば正義だ!!」

美咲はポジティブに配線をまとめた。

見た目は素人工作そのものだったが、それでも飛ぶ。

依頼主から許可をもらい、田んぼの上で何度も飛行試験を繰り返した。

指定した方向へ飛び、設定したポイントで旋回し、目的地で荷物を切り離す。

そして、来たルートを逆順にたどって離陸地点へ帰還する。

何度も失敗し、そのたびにプログラムを書き直した。

三か月かけて完成した、美咲の自信作だった。


「はい、唯です! そして、」

「プログラミングを担当した美咲です。」

「今日は依頼を受けて、依頼者さんの地元、富山県は八尾町までやって来ました!

 こちらが依頼者のAさんです。顔出しNGとのことなので、お腹だけの出演になります(笑)。

こんにちは!」

「こ、こんにちは。」

「今回の依頼は、自動操縦ドローンの製作です。」

「今回は、どのような理由で自動操縦ドローンの製作を依頼したのですか?」

「あっ、ああ、私は山を持っていて、頂上まで荷物を運ぶのが大変だったので、自動で運べたら便利かなと思いまして。」

「そうなんですね、それではまず、仕組みを紹介しますね。

まずはこちら。」

ドローンの上には、市販の送信機リモコンが固定されています。

このスティックをサーボモーターが動かすことで、自動操縦を実現しています。

GPSと高度計で現在位置を確認しながら、ラズベリーパイが飛行ルートを制御します。

そして、その下にはスマートフォンが取り付けられている。

「もしもの時に飛行ルートを確認できるように、タイムラインを残すためですね。」

美咲いわく、

「これを外すと動かないようにしてあります。」とのこと


そして動画は、田んぼを指定した通りに動作する映像へと切り替わっていく


白奈がいう

「面白いね!」


「そうだな」と私


そして動画はエンディングへ、


コメント欄には、

「いいなぁ」

「俺もほしい」

「飛ばせる場所が限定されてて何に使えるかわからない」

「唯ちゃんかわいい」

「美咲ちゃんもいいね」

「これ市販化してほしい」

「ラズパイで制御してるのか」

「サーボでリモコン動かす発想すごい」

「農家だけど普通に欲しい」

等々、いろいろな反応があった

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