56.解決編、犯人
本田巡査部長が、警部と共に木村一美の家に訪れた
「木村一美さん、ちょっと署まで来てもらえますか?」
「えっ、なに?」
「あなたに福野仁さんに対する殺人容疑がかかっているんですよ」
「そんな……待ってよ……。
私、昨日だって警察に協力したじゃない!
現場にも呼ばれて、水死体だって確認させられて……。
なんで私が犯人扱いされなきゃいけないのよ!」
「そのあたりも含めて、お話をうかがいます」
「な、なんで、なんでよ!」
「指紋が出たんだ、車に」
「だからなんでよ、私の車に、私の指紋が出て何がおかしいっていうのよ!」
「車のギア、パーキングからドライブに操作しましたよね、
福野さんの指紋を上からかき消すように、あなたの右手の指紋がでたんです。
おかしいですよね、普通ギアは左手で操作する。運転席の左側にあるから
でも、あなたの右手の指紋が出てきた、しかも福野さんの指紋を上からつぶす様に
これは、あなたが助手席から操作した、又は運転席でぐったりしている福野さんを
左手で抑えながら、右手でギアを操作した。 ということでは無いですか?」
「とりあえず、詳しくは署でうかがいますので」
木村一美は連行された
◇
後日、本田先輩からの誘いで、私と白奈はいつもの喫茶店に来ていた
「白奈の助言通り、ギア周りの指紋を徹底的に調べたら、おかしな点が見つかった。
木村一美の右手の指紋、あれが無ければ、正直自殺で終わっていたかもしれん。
まぁ、白奈に言われなくても指紋は徹底的に調べるから、いずれはたどりついただろうけどな」
「えー、ここはセンパイのおごりの場面じゃないんですかー」
「残念ながら、そういう場面を作ると、お前はスペシャルプリンアラモードを注文する……却下だ!」
「プリンくらいいいじゃないですかー」
「くらいじゃない。お前の場合、その後にケーキまで追加するだろ」
「ぶー」
「最近よく、それやってるわね、流行り?」
「違うけど、なんとなく、ぶーたれてみた」
「なんだそれ、まぁ、それはともかく、後日談だったな」




