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黒音と白奈  作者: nakada
第5章
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47/78

47.ニンジャ

数日後、上司からその後の状況を聞いた

店長のやつ、かなり怒っているらしい


『自分は長岡にいた!

 現場の監視カメラの映像は本当に俺なのか

 顔も見えてないだろ!

 俺の指紋でもでたのか!!』


と大激怒しているらしい


そういえば、と気になって、その夜――

白奈と寮のリビングでドライブレコーダーの映像を見返した。

映像の男はフルフェイスヘルメットを被っていた。

それでも、歩き方の癖や、少し突き出た腹の体格には見覚えがあった。


「やっぱり店長に見えるな……」


手にはライダーグローブ。

よく見ると、ズボンもプロテクター付きのライディングパンツに見える。


「ライダーグローブをしていたなら、指紋は出ない。だからあんなに強気なのかな」

「でも、これ、バイクに乗ってきましたって言ってるようなもんじゃない?」


翌日、

「証言の裏が取れたらしいぞ。

 納車したのは間違いなく Ninja 1000 だったそうだ。

 それと、浜巡査が気にしていたタウンエースの件だが、

 車内には Ninja 1000 以外、幾つか段ボールが積まれただけで

 他は何もなかったらしい」



パンクを直したアルトで、白奈と一緒に美咲の家へ向かった。

道中、例のバイク屋の前を通りすぎた。

営業停止処分中で、シャッターが閉まっていた


「あの Ninja 1000 売れたんだ……。

 店長は、まぁ調子がいいと言うか……

 営業魂だけはあったから、おかしくは無いけどさ」


「でも、新潟に売れるってすごくない?

 普通、県内で買うよね」


「中古車の場合、自分の欲しい車が、

 自分の手が出る金額で出てるとなると、

 隣の県だろうが関係なくチェックするさ

 後は、サービスとかだろう、あの店長なら、

 私にも、御新規契約値引きやら、下取り値引きやら言ってたし

 配送もサービスしたんじゃないか?」


「ん……?」


「えっ、どうした?」


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