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黒音と白奈  作者: nakada
第5章
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46/78

46.店長のアリバイ

翌日、出勤した交番で連絡を受けた。

「昨日提出してもらったドライブレコーダーの映像だが、例のバイク屋の店長だった!

 昨日の当直が、例のバイク屋の担当をしていたから気付いたそうだ」


言われてみれば確かにそうだった。

あの時、どこかで見た人物だと思ったのだ。

となると、いやがらせの対象は、私と白奈だったのか


「ただな、それで店長に話を聞きに行ったのだが、その日はアリバイがあるんだ」

「えっ」


いや、あのカメラの映像の男は確かに店長だ


「その日、新潟県長岡市のホテルに泊まっているんだ」

「20時にチェックインの時のロビーにある監視カメラの映像は確かに店長だった。

 彼は、翌朝7時にロビー横にある朝食バイキングに移動する姿も映っていて

 8時にチェックアウトの映像もある。新潟のホテルにいたことは間違いなさそうだ」

「しかし、それならチェックイン後に富山へ戻り、犯行に及ぶことも可能ではありませんか」

「いや、店長の車、タウンエースがホテルの駐車場に移動せずに残っている事が防犯カメラで確認できている」


隣にいた白奈が考え込んでいる


私は口にした……

「じゃあ、新幹線とかの手段は?」

「20時チェックイン、あと、7時に長岡にいる事となると、公共交通機関の最終、始発共に無理だ」


白奈が、つぶやく

「タウンエースって、バイク載らない?」


「載る。……まさか、バイクで移動したとか?」


上司が答える、

「いや、店長が長岡へ行った理由は、バイクの納車だ。

 カワサキの Ninja 1000 を納めた後、そのままホテルに後泊したという話だ。

 タウンエースなら、バイクの車種によっては二台積めるが、Ninja 1000 クラスなら、一台で荷室がいっぱいになる。

 まだ納車先への事実確認は終わっていないが、もし本当に Ninja 1000 だったとなると、捜査は難しくなる」



店長のアリバイがどうこうという話の最中だというのに、

私は一瞬別の事を考えていた。


あの、ニンジャ売れたのか……。


そんな私をよそに、隣で話を聞いていた白奈が口を開く。

「もし、まだ確認に行ってないなら、

 タウンエースの中を見たか聞いておいて下さい。」


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