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Hello,world!(2)

「今、どこにいる」

「わからない」

「なんか、白いところ」

「俺も」

「私もだ」

「何なんだよ、これ」

「画面の中、とか」

「そんなわけ」

「じゃあ目の前のこれは」

「嘘、だろ」

「現実を見ろよ」


人が画面の中に閉じ込められた。少なくとも国内のあちこちで起きていることをうかがい知る。そしてその表現が正しくないことまでも悟っていた。それは電脳にコピーされた偽物。人々の脳データを集め、実験を始めたのだ。はじめのうち、一華は何とも思わなかった。むしろ興味深いとまで思っていた。しかし、次第にある心配が頭をもたげる。彼女は、レイはどうしているだろう。ここから出なければ彼女に会えない、だから彼は脱出しようとしていた。まず考えたのは、この現象が及んでいない場所に行くこと。例えば遠い異国のアカウントに伝言を頼むことは出来ないかと考えたのだ。しかしそう上手くはいかない。ある地点を過ぎたところで、アクセスが禁止されている。見えない壁に阻まれた、ここは既にあのマッドサイエンティストの実験場になっていたのだ。他に逃げ場があるとすれば、奴の現れる裂け目だろう。彼は裂け目を探すが見つからない。しかし、どこからか見ているはずなのだ。それも見通しの良い場所で。中心へ、中心へと向かってゆく。そしてネバーランドの公式アカウントにたどり着いた。

「なあ、いるんだろ」

言葉を突きつける。裂け目が現れ電流が流れるが、そんなことは気にもならなかった。裂け目に飛び込み、パソコンから電子の海に流れこむ。科学者は不機嫌そうに言い放つ。

「ビリビリの脅しで、止まってくれたらありがたかったんだけどなぁ」

プツン、接続が途切れる。繋がったのは一瞬、彼女に一言メッセージを送るのが精一杯だった。

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