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See you again.
何者かのサイバー攻撃によってネバーランドにアクセスできなくなった。すぐに復旧したのだが、一華との連絡はつかない。夏がすぐそこまで来ている。週末はどこに行こうか楽しげに話し合う横で、麗はひとり悶々としていた。自分もあの輪の中に入れないだろうか。しかし変に思われないだろうか。声が上ずってしまわないだろうか。最初の一言は何と言えばいいのか。思考だけが堂々巡りを繰り返した挙句に、先延ばしにしてしまうのだった。
今週末には地域の祭りがある。彼女が最後に行ったのは中学生の時だったが。久しぶりに誰かと行ってみようかと思い、中学時代の友人にメッセージを送った。
「ごめん、忙しくて」
結局一人で行くことになった。
祭囃子が鳴り響き、出店の白熱灯が広場を照らしている。と、人々の中に見覚えのある一団を見つけた。それは彼女のクラスメイトだった。
「あの、えと」
「菅原さん、で合ってるかな。なんか珍しいね。誰とまわるの」
「一人」
「あっ、そっか」
行こうとするのを、後ろから呼び止めて彼女は言う。
「一緒に、まわって」
「いいよ。いいよね」
メッセージが届く。それは一華からのものだった。
「おまたせ」
「もう、遅いよ」
それきり、連絡がつくことはなかった。




