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Folktale-side DARKER-  作者: シブ
第二部
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第五十五章

 城に戻った一行は、宛がわれた部屋で、それぞれに休息を取っていた。昔を思い出し、涙を流す者。あるいは、長かった旅路を思い出し、思案に暮れる者。そんな中、レイルは―――。


「クロハ、起きてるか?」

 ドアを叩き、返事を待つ。身支度をしていたら、少し遅くなっていた。いや、別にすぐやる必要も無かったけど。最悪、明日にすれば、なんて弱気になりもしたから、つい。

「うん、起きてるよ。ごめん、ちょっとだけ待ってもらえる?」

 部屋の中から、慌てて片付ける音がした。って、そういえばさっき、浴場に向かう姿が見えたような……?

「ごめんね、荷物を片付けてたから。何か、急ぎ?」

「あ、ああ……。戻ってくる間、ずっと寝てたみたいでさ。全然話せなかったから、ちょっとな。もしかして、寝ようとしてる所だったか?」

 一瞬、本当に一瞬だけ。風呂上りの姿に、心臓の鼓動が早まった。前に、ナギを相手にしてた時も、同じ事があった気がする。

「ううん、大丈夫。まだ興奮してるのかな、寝つけなかったから丁度いいかも。外は寒いでしょ?入っていいよ」

 お邪魔します、と扉を開ける。城の客間なのか、俺の部屋と殆ど変らない内装。唯一違うと言えば、左右が逆になっている点くらいか。

「ああ、このままでいい。クロハはさ、この後どうする、とか考えた事、あるか?」

 壁に寄り掛かり、天井を仰ぎ見る。今は正直、顔を合わせるのが恥ずかしい。

「うーん、いきなり聞かれても……。それに私、何度も言ってきたよ。ずっと、何処までも付いて行く、って。レイル君が進む道を決めているなら、私も一緒に行く。まだ迷ってる部分があるなら、一緒に考えよう、皆が幸せになれる世界、作るんでしょ?」

 それは俺が母さんに誓った、自分の最終目標。誰もが笑って、幸せに暮らせる世界を。自分の心に刻んだ、たった一つの誓いだった。

「最終的には、学園を再建したいって思う。義姉さんから聞いたんだけど、独立した政治を許可してる地域は、武装解除にあっさり合意したらしい。小さな火種は周辺の部隊が消すし、大きなのはこっちにいる将軍が対処する。そうする事で、最終的には戦争そのものを無くす。そういう算段で動いていくらしいんだ」

 一年、それを期限に、俺も紛争解決に協力する事にした。元々何か手伝える事があれば、と申し出る予定はあったから、好都合だったってのもある。一緒に来てくれるか、それを聞きに来たのと、もう一つ―――。

「何馬鹿な事言ってんだ、って思われるかもだけど。その一年が過ぎたらさ、一緒に暮らさないか?」

「―――え?」

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