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ソ連と手切れ
ソ連と手切れになり、ムルマンスク付近哨戒中のイギリス潜水艦への命令とは?
「見ろこの命令。」「えらく話しが変わりましたね」
「敵の敵はお友達だからな。
よしマイク貸せ。
艦長だ、全員その場で聞け。
本艦はこれよりムルマンスクに向かい、停泊中の戦艦アルハンゲリスクを攻撃する。
我が国とソ連が手切れしたためだ。
そしてその後からは、航行中のソ連籍の艦艇、輸送船は無警告での攻撃に入る。
なお、ドイツ軍とは暫定的な休戦状態に入るので別命あるまで攻撃を禁ずるとのこと。ただし攻撃された場合の反撃はこれを許可するが速やかに報告せよとのことだ。以上だ」
イギリス海軍の潜水艦はこともあろうに、貸与中とは言え自国の戦艦を攻撃する羽目になったのである。
「副長、少し休むからムルマンスク近くなったら起こしてくれ。」
「了解しました。」
なんとまあ、変な世の中になったもんである。
皮肉な命令ですが仕方ないか?




