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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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エジプト国境付近にて

イギリス軍の偵察隊が見たものとは

イギリス第7機甲師団の偵察隊の装甲車が半分車体を隠した状態で、前哨拠点に入っている。


「定時連絡以外することないのは有難いな」

「そうですね、班長」

「ロンメルの配下にケツを追いまくられるのは、懲り懲りだよな。

トブルクのときは本当に大変だった。


あの嫌らしい爆撃機は、やかましい金切り音たてて、突っ込んでくるし。

こっちの戦車が突っ込んで行けば高射砲を水平射撃されて遥か向こうからぶっ飛ばされるしな。


それも薄っぺらなクルセーダーとかじゃない、グラントがぶっ飛ばされんだ。

最近はMk4のスペシャルみたいな敵戦車も出てきてるそうだし。


こっちも新型戦車が来てから、やり合いたいな!」

「班長、言ってるはじから正面1時の方向,距離4000ヤード何か来てますよ。」

「何?偵察隊か?」

「いや、もう少し規模の大きな、増強された中隊くらいの規模の偵察隊らしきものです。

いつもの偵察車両以外に戦車らしきものも見えます。」

「ふん、威力偵察にも備えた偵察隊だな。

予備陣地に移って、監視を継続しよう。


本部にも敵の増強された中隊規模の偵察隊発見、陣地変換して監視を継続する旨報告しとけ。

ただし、移動しながらだぞ!電波標定されたらすぐ叩かれる可能性あるからな。」

「了解。」

掩堆壕から後退した装甲車は敵の視界に入らないよう地形を生かしながらゆっくり後退していく。

「おい、ちょっと止まれ。」

「班長どうしました?」「お前、あの戦車見たことあるか?」

彼の双眼鏡に映る車両は、見たことのない長い砲身、傾斜した装甲、幅広い履帯、今までの敵戦車とは異なるやつである。「本部に報告、敵の増強中隊は未知の新型戦車を含む模様って」

「ってことは?」

「敵の大攻勢って訳ではなかろう。

部隊の規模からしたら、新型車両の実戦での評価ってとこだ。

うろうろしてると、こっちが実験台にされちまうから、とにかく見つからんように撤収だ。

あの長い砲身見たろ?

下手したら、Mk4スペシャルより長いぞ!

とにかく逃げる。」


この装甲車は報告しながら無事、本隊に合流できた。

この報告を分析した情報参謀は、ドイツ軍のアフリカ軍団に数量不明の新型戦車が配備されたと報告。

後に航空偵察で、更なる情報を得て、これが最近、東部戦線でデビューした五号戦車、「パンサー」であると結論した。


アフリカ軍団はいつのまにやら強化されていたのである。

イギリス第8軍の苦労はまだまだ続くのであった(>_<)。


いよいよパンサーまで出てきましたが、どうなりますやら

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