エジプトの豹、またの名は?
エジプト方面に投入されたパンター戦車にまつわる彼我の苦労です。
「えらいこったぜ!」
「また、何ですか?どうせ補給が遅れるって話っすか?班長?」
「こないだ見たドイツ野郎の新型戦車な、あいつが大隊単位で、俺たちの正面にいる可能性が大、だってよ!」
「あれですか?結構砲身も長いし、装甲もありそうですが、そんなヤバい代物で?」
「ここ読んで見ろ!2000メートルつまり2200ヤード以上だぞ!離れてるのに、やられた戦車があるってよ!
一方でな、こっちの戦車は600ヤードに近づいてはじめて有効弾与えたらしいからな。
こないだ遭遇して無事だったのは奇跡だぞ!」
いいか、次また遭遇したらまず発煙してすぐ逃げる。わかっな?」
「了解です」
一方のドイツアフリカ軍団、特別試験大隊 大隊本部は、同じ戦車について、別の意味で頭を抱えていた。
「整備班長、どうだった?」
「どうだったも何の、やくざな防塵フィルターのおかげですよ。
こいつがないと、エンジンがすぐ砂塵でアウトですが、こいつが詰まりやすいから、エンジンを加速したりするとたちまち空気と燃料の混合比が乱れて不調になるんです。
まあ他の足回りやら、燃料配管の不具合やら、私が例の第10旅団でD型やっとった頃より改善されてますから、ずいぶんましですが。
とにかく、メーカーの連中にはまともなフィルターをたくさんの予備カートリッジと一緒に送れ〜!でお願いします。
あとアフリカ仕様てことで、エンジンの冷却ファンやオイルクーラーの能力アップ、近接戦闘がなさげなんで、ツィーメリットコーティングの省略、砂漠仕様の塗装、ですね。」
「砂漠仕様の塗装、だったらデュンケルドルブ塗ってるだろ?」
「いやもっと目立たない、意外な色あるんですよ。後から見に行きませんか?(^-^)」
1時間後、彼らは司令部付き隊からシュトルヒを駆り出して上空から、確認したが、、、
「まさかと思ったが、こんなに目立たないとはな!」
「私もですよ。
実は以前リビアの砂漠でずいぶん前にイギリス軍に撃破されたイタリア軍の車両があったんですが、砂漠の日差しで塗装が劣化し、下地のベンガラあたりが透けて、ちょうど今塗ってあるみたいな色になってたんです。
こいつが近づいて見るまで解んなかったの思い出しましてな。塗ってみたらこの通りですよ。」
なんと「ピンクの戦車」である。
意外なことに風景に溶け込んでいる。
「班長、この色面白いな。これとデュンケルゲルブで迷彩したら、形状もごまかせそうだし、やって見ようや?」
「ありがとうございます。塗装のパターンも含め検討します(^-^)」
かくして、アフリカ戦線で後に猛威を振るう戦闘団「Pink Panther」が誕生するのであった。
どっかで聞いたような名前ですが(^-^)




