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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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やれやれ

さて今回はビスマルクに居着く船守り猫、オスカーの話です。

最近のこのフネは居心地が悪い。

このあいだは、なんか南の暑い地方に行ったはいいけど夜中ずっと、ドッカンドッカンのうるさい音だらけ。


ゆっくり寝てもいられない。


挙げ句の果てには普段の寝床あたりに、まるで雷が落ちたみたいな音がする始末。


なんかあちこち壊れて、みんな忙しくしておったわ。

いつもは、ワシに飯を持ってくるハンスとか言う兄ちゃんも忙しく、しばらくワシの飯を忘れておったわ。


ワシか?

ワシはこのビスマルクとか言うフネが海に出る前からこのフネにおる、オスカーと言うものだ。

覚えとけよ。ついでに言うが好物はオイルサーディンだからな、安い缶詰めは持ってこないように。


何でお前みたいな、猫がわがドイツ海軍の誇り、ビスマルクにいるかって?


当たり前なんだよ!

帆船時代からフネには猫はつきもんだ。

猫が逃げ出すようなら、そのフネは終わりじゃー!


とは言えのう、先に北海でこのフネとやり合い沈められたフッドにもワシの同類がいたはずじゃあ。

あっ、ちゅうまに沈められたからのう。

人も大勢なくなったろうが、あれでは猫もな。


それが船守り猫の宿命だから仕方ないが。


最近の異動できたばかりじゃな?ワシが面倒みてやるから大舟に乗ったつもりでな。


「艦長、また艦長室の艦長の座席に猫がおりますが、どういたしますか?」

「船守り猫様だ。粗末な扱いもできまい。なんかやってくれ。」

過去も現在も、未来もビスマルクは船守り猫オスカーのものであるのは間違いないようである。


猫飼いたい。

けどうちの家内は「あんた飼うだけで大変」と申します。

こちらからしたら、「おまえのような化け猫飼うのがもっと大変」と言いたいが、怖くて言えません(>_<)。

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