イギリス軍の悩みは増えるばかり
ジブラルタル戦の傷を癒すドイツ軍に対してイギリス海軍と空軍はどうするかです。
イギリス海軍と空軍は要衝のジブラルタルが大打撃を受けてしまったことから、何がなんでもブレストのドイツ大西洋艦隊を撃滅あるいは無力化しなければならなくなったのである。
航空偵察によると、ティルピッツ、グラーフツェッペリンと重巡2隻はなんら損害なく(>_<)出撃準備を整えているらしい。
また損害を受けた中でも、シャルンホルストはまもなく戦闘可能な状態に復帰できそうである。
また諜報情報によると、当初はサンナゼールのノルマンディドックに回航しての修理が推測されたビスマルクもブレストで、可能な範囲での修理にとどめるらしく、意外と工期は短縮されそうな見込みである。
さらに厄介な話もある。
ノルマンディ級戦艦から改装されたフランス空母ベアルンの存在である。
機関トラブルで、ブレストに戻っていたところ、ドイツ軍に接収されてしまっていたのである。
実は、脱出して自由フランス軍に馳せ参じるつもりであったのだが身動き取れなかったから仕方ない。
ただ、図体は23000トンとでかい正規空母の割には、21ノットと言うまるで他国の護衛空母なみの低速の空母、は甚だ使い勝手の良くないもんであり(蒸気レシプロ機関が主機関で高速時のみタービン併用というシステムにわざわざ改装してしまった)
接収したドイツ軍も、もて余す結果になっていた。
そこでドイツ軍としては、思いきって、主機の入れ替え工事を断行することにした、との情報が入ってきたのである。
後継艦として建造中であったジョッフルは、開戦以降工程が遅れ結局、2割程度の進捗率で中止されたが、すでに発注されていた主機を流用して、ベアルンの速度をアップしようと言うのである。
ベアルンは初期の空母としては斬新なアイデアでまとめられていて、着艦拘束装備については、後にすべての海軍がこれに倣うくらいのものになっている。これを生かさないのももったいないのである。
スピードは可能な範囲で向上、そしてアメリカ式のカタパルトを導入したら、使い物になるかも。
あるものはなんでも使う、ドイツ軍らしい発想である。
これにはイギリス軍もほっとく訳にいかなくなる。
新たな空母までドイツ軍に増えたらどうにもならない。
ベアルンの工事はブレストが手一杯であるのと、工期が長くなるのを予想されるため、先に述べたサンナゼールのドックを使う模様である。
これらの動きをなんとかしなければ、大西洋での戦いは大きな影響を受けてしまう。
実はまもなく大西洋の向こうのアメリカでは、ヨークタウン級空母をさらに拡大したエセックス級が就役しようとしている。
しかし、彼女らは基本的には、空母同士が激しく殴りあう太平洋方面への出撃が決まっている。
あまり大西洋には回せない。
また新型高速戦艦たるアイオワ級もその護衛に回したいのが本音らしいから、新たな助っ人は期待できないのである。
イギリス海軍と空軍は頭を抱えて、悩むのである。
ベアルンまで修理成ったらどうするの?であります




