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イギリス海軍の疫病神  作者: 通りすがりの野良猫
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ブレスト上空航空戦

ブレスト周辺には様々なイギリス空軍機やらが集中されます(>_<)。

ブレスト上空はイギリス空軍、イギリス海軍航空隊やらが飛び交う激戦地になっていくのである。

ランカスターはドイツ空襲のシフトからはずされてブレストに来る。

ウェリントンも、500ポンド爆弾かついでせめてくる。

ボーフオート雷撃機も果敢な低空攻撃を行う。

時にはハンプデンなんかも来る。

ブレストでは「ところにより雨」どころか「連日、ところにより爆弾」が降る騒ぎ。


そこでドイツ大西洋艦隊司令部は、従来の港にこもり、守りを固めるやり方に限界を感じるようになった。


いくら対魚雷用の防雷網を張り巡らせても、偽装網を張り巡らせても、執拗なイギリス軍の偵察にはかなわないー!


したがって、ドイツ軍も考えを改めた。


早い話が、「動き回るのである」。これは訓練も兼ねるから、士気の維持にもつながるし、なんと言っても、攻めるイギリス軍に大きな負担を強いるのである。

この様子は、日露戦争の日本海軍を知るものには、分かりやすいであろう。


変な話だが、日露戦争の際に日本海軍が最大の損害を出したのは、あの日本海(東海なんぞにあらず!)海戦ではなく、旅順港封鎖作戦中であったのだ。


いつ出てくるかわからない敵を待ち、艦隊を配備するやら(航空隊も同様)は非常に消耗する。

その隙をつかれて、触雷、二隻の戦艦を失ったりしている。


さらにブレストからティルピッツがわずかな供回りを連れて出た時などは、「すわ出撃か?」と色めきたった本国艦隊がスカパフローから出たとたんに、Uボートの待ち伏せに会い、こともあろうにロドネーが被雷、ほうほうの体でまた戻ると言った目にもあっている。


また、イギリス空軍は、秘策のスキップボミングで、超低空から、停泊中のプリンツオイゲンを狙うも、投下のタイミングが激しい対空砲火に妨げられたせいで、全弾外すという目にもあってしまった。


さらに残念なお知らせは南方から来た。

ジブラルタルの根拠地としての機能低下により、中東方面の地中海艦隊の活動を低下させ、あのイタリア艦隊すら、「今なら大丈夫!」と活発な活動を許してしまったのだ。


幸い彼らも、大型艦艇の運用はさすがに慎重だが、得意とする小型艦艇での奇襲作戦をアレキサンドリアに向けてしつこく行ったりし始めたから、たちが悪い。


苦しい兵力や補給事情でいつまでも、ブレストにばかり張り付けてもいられない。


頭に来たイギリス海軍は思い切った、本国艦隊の投入で一挙にブレストのドイツ大西洋艦隊を壊滅する作戦を立案したのである。


一方、ドイツ艦隊も、アメリカ海軍の増強を端から眺めつつ、今のうちにイギリス艦隊を撃破できないとしても、大損害を与えたいと考え出した。


このように双方やる気を出してしまったのは、かってのユトランド沖海戦以来かも知れない。

これに向けて、双方ともより有利な環境作りの作戦を用意し始めたのである。



さていよいよ、本格的殴りあいが大西洋で見られそうな雲行きです

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