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「ねぇ、陽。今はどこに、向かってるの?」
あぁ…、これから俺はどうすればいいのか…。
この娘、いい娘ってだけじゃなくてなかなかどうして顔立ちも可愛いからな。
いや、落ち着け俺!考えてもみろ、15歳差だぞ!!
あぁ、でも可愛い着物くらいは買ってあげたいな。
このままの格好ってのもあれだし…。
「…陽? …無視、しないでよ…」
「えっ!? あぁ、すまんすまん。ちょっと考え事しててな…。何だ?」
あ、やべぇ。頬ふくらませてこっち見てくるの超可愛い。
「…どこに向かってるのか、って聞いたの」
「どこに? …あぁ、別に特に決めてないな。適当に旅してるだけだから」
まぁ、帰る場所なんてあるわけないですし…。
というか、頼まれても帰りたくないね『あんな場所』には。
「陽も帰る場所、無いの…?」
「まぁ、殺人鬼だしな。仕方ない」
「じゃあ、私と一緒…だね」
ちょっと嬉しそうにしている夏生を見て、俺も微笑ましく思うが。
そうだ、この娘にも帰る場所なんてなかったんだ。
いや、無くなってしまったのか。
かつての、俺と…同じように。
「あぁ、そうだな…。…大丈夫だ。俺がいる」
「うん。だから、寂しくない」
あぁ、俺が殺人鬼なのが本当に申し訳なくなってきた…。
まぁ、別に止めるつもりも毛頭無いけど。
でもこの娘を偶然助けて思ったけど、人を助けるってのも悪くないかもな。
勿論殺して…だが。




