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という訳で、強くなりたいと願う夏生のために俺の剣術を教えることにした。
「はい、まずは約束の確認から」
「…絶対に、人を守るときにしか使わないこと…」
夏生に絶対に約束させたかったことは、護身術としてしか使わないこと。
強くなった結果、俺のような人殺しにはなってほしくなかったからだ。
どうしても力を得た人間ってのは、それをむやみに使いたがる傾向があるからな…。
夏生に限ってそんなことは無いと思うが、念には念を入れておく必要はある。
「うん、よろしい。もし、夏生が自分の私利私欲のために得た力を使ったら…」
「使ったら…?」
「俺が殺す。それは絶対にやってはいけないことだからな」
夏生には、そういう人間にはなってほしくほないから。
なら教えた俺が責任を持ってそれを止めなければならない。
止める方法を俺は殺すことしか知らないのがちょっと問題ですけどね。
「絶対に、しない、けど…もしそうなったら、よろしくお願いします…」
流石は夏生。俺の意図を完璧に理解している。
夏生もそれは覚悟の上だったのだろう。
いや、本当にどうしてこんなに物分かりがいいの?
正直俺頭おかしなこと言ってるよ?だって教えた挙げ句間違った使い方したら殺すって、無慈悲過ぎる。
それでも受け入れてくれるなんて、きっとこの娘は天使なんだと思います。
「筋力には、ちょっと自信ある…」
そう言って力こぶを見せる夏生の可愛さっていったらないよ。
確かに一定以上の筋力はあるようだった。
しかし、流石に真剣は持てないと思う。身長的にもちぐはぐだしな。
「ある程度使えるようになったら、これを渡すから。これなら夏生も扱えるはずだぞ」
俺が、今使ってる刀の前に使っていた短刀がある。
普通の刀より一回り小さなものなので、きっと夏生の負担にもならないと思う。
「…!! かっこ、いい…!!」
夏生はそれを見て目を輝かせている。
刀を見て興奮する女の子というのもなかなか珍しいな。将来が楽しみだ。




