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殺人の救世主  作者: おじさん
とある少女と殺人鬼の話
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2-20

「確かに、とっても可愛らしいですね。どこで拐ってきたのですか?」


「変な目で見たら目潰すからな。…後、拐ってないからね? それじゃ本当に変態だから」


何やら難しそうな話をしている。


私には理解し難い話のように聞こえる。…目を潰すとか言ってるし。


「…本城さん、その役人さんって、どんな人なの…?」


取り敢えず気になっていることを聞いてみる。


普通の人なら殺してくれなんて誰かに依頼されないだろうし、きっと悪い人なのだろう。


「…酷い男ですよ。村のことなんて一切考えてない。…私のこの行動は村を思ってのことなのです」


そんな人が村を仕切っているのか。それは村の人からしたら堪ったものじゃない。


本城さんのこの行動も苦肉の策なのかもしれない。


実際殺すのは陽だけど、あくまで依頼したのは本城さんだから自分が殺したのと一緒だ。


そんなこと気にしていられる状況じゃないってのがよく分かる。


「村のため…か。確かにそうかもな」


「えぇ。…もう我慢ならないのです」


その役人はある『家』の人と言っていたが、偉い人なのだろうか。


陽は分かってるみたいだけど、頑なにきちんとした名称を言わない。


最近話してくれた、『天下統一』っていうのを果たした武家の話と関係あるのかもしれないがよく分からない。


「殺していただければ、ささやかですがお礼もいたしますので…」


「別にいらん。礼が欲しくて殺人鬼やってるわけじゃないしな」


陽の発言はほぼ無償で村を助ける、って話に聞こえるが実は違う。


そもそも陽にとっては『殺す』こと自体が報酬のようなものだ。


前回の村と同じように、陽は過程が大事なのであって結果は別に気にするものではない。


…でも今回はあんまり気乗りしてないように見えるのは何故だろうか?

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