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殺人の救世主  作者: おじさん
とある少女と殺人鬼の話
57/102

2-19

結局、色々な話をして時間を潰した。


陽の刀の話とか、昔行った場所の話とか…。


特に刀の話は、とても興味深かった。


ようとう?ってのはよく分からなかったけど、とにかく凄いのは分かった。


10年近く使ってるけど一度も変えたことが無いらしい。


たかが1ヶ月と少しの付き合いの私としては羨ましいことこの上なかった。


でも陽が言うには、付き合いの長さなんて関係無いらしい。


別に1日の付き合いでも、一生物だったりすると彼は言っていた。


それを聞いて、私もそうだと思った。陽との時間は私の人生からしたらまだまだ短い期間だけど、きっと一番価値がある。


陽も同じことを思ってたら嬉しいな。


途中で私の話もしようかなと思ったが、考えてみれば何も面白い話などなかった。


「結構時間経ったんだがな…。まだか、あのおっさんは」


「…お待たせして申し訳ありません! 段取りに少し時間がかかってしまいまして…」


噂をすればなんとやら…って、まさにこういうことを言うのだろうか。陽が前にこんな感じで使ってた覚えがある。


えっと、おじさん…、そうだ思い出した。本城さんだ。


本城さんの顔を見て、陽は少し神妙な顔をしている。


…何か気になることでもあったのだろうか?


「別にいい。早く終わらせたいから、案内してくれ」


そう言うと、彼はまた手を私に差し伸べる。


それを私もすぐに握り返す。もうこの動作も慣れてしまったものだ。


基本的に動く時は陽と絶対に手を繋いでいるか、私が陽の着物袖を掴む形になる。


こうしてると、とても安心できるのだ。それに気のせいか疲れもあまり感じない。


ただ歩くより安心できるのは、きっと彼の体温を直に感じられるからだと思う。


「…やっぱり幼女趣味なんですね」


「…放っとけ。夏生は特別だ」


幼女趣味とは一体何だろうか?


まぁ、特別と言われて嬉しいので別に気にしなくてもいいだろう。

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