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殺人の救世主  作者: おじさん
とある少女と殺人鬼の話
49/102

2-11

いそいそとまた着物を着直す夏生。


「む…。陽、帯巻くの手伝って…くれる?」


一人で着付けるのが難しかったらしく、俺の方を向き帯を巻いてくれと頼む。


断る理由もなかったので、手伝ってあげる。


「夏生、海に入るなら足だけにしような。着物は濡らさないように」


「うん。陽も一緒に、遊ぼ?」


夏生の着物は足が出てる形状のものだったので、足だけ浸かる分には問題無いだろう。


夏生の細くて、白く綺麗な生足を見られるだけで買った価値があったなぁ…。


海水に足だけ浸かって楽しそうに遊ぶ夏生を見ていると…


「…久々に自分の血を見たな…」


自分の身体から流れる血を見るとか本当いつぶりだろ…。


斬り合いとか傷付く前に終わっちゃうし、怪我もほとんどしない。


鼻から流れ出して止まらない血を見て、俺は本当に変態になったのだと理解した。


「さて、俺も…」


と意気込み俺も水遊びにでも興じようと思った矢先のことだった。


「…楽しそうですね」


不意にかけられた声に、不覚にも身体が強張る。


俺に気配を察せられずに近付くとは…なかなかの手練れとみた。


と思ったけどさっきまでの俺は全神経を夏生に集中させてたね。それなら無理もないね。


「…どちら様で?」


「あぁ、名前も名乗らずに申し訳ない。私は本城光敏という者です」


「あんた、俺が何者か分かるだろ? 殺されたくなかったらさっさと失せろ」


せっかく夏生と二人で和気藹々としてたのによぉ…。邪魔するから斬り捨てるぞ?


「えぇ、よく知っていますよ。だからこそ話しかけたのですから」


「…ほぉ。なかなか面白い奴だな。話くらいは聞いてやろうか」


俺が殺人鬼と知りつつも話しかけてくるとは俺も興味をそそられる。


夏生もいつの間にか隣に来ていて、俺の着物の裾を掴んでいる。


「…幼女趣味なんですか?」


うん、絶対言われると思ったわ…。


もう否定するのも面倒臭い。てか、ほとんど本当だしな…。

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