表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殺人の救世主  作者: おじさん
とある殺人鬼と少女の話
31/102

1-30

――――――

――――

――


…月が綺麗だな。


村人が全員寝静まった頃、俺はそんな事を考えながら着替えを始めていた。


さっきまで着ていた綺麗な、憎らしい程綺麗な服を脱ぎいつもの服に着替える。


見違えるほどボロボロで、真っ黒な着物。


眼帯も外し、いつもの格好へと戻る。


…やっぱりこっちの方が落ち着く。10年以上着ているのだから当然か。


「…夏生、起きろ。そろそろ行くぞ」


「…ん…。…いつものに着替えたんだね、陽…」


「あぁ、俺といったらやっぱりこれだろ。それに…もう隠す必要も無いしな」


「…うん。陽、っていったらそれだよね…」


まだ眠いのか眼を擦りながら会話をする夏生。


因みに俺は寝ていない。寝過ごしたら大変だしな。


「…ほら、夏生掴まれ」


隠密に村を抜け出すためには、夏生をおぶった方が都合がいい。


足音を立てずに、気配を極限まで薄くする。


これも殺人鬼には必須の技能だね。基本的には隠れて生きてるから。


「…陽の、背中…大きい…。落ち着く」


「夏生は軽いな。楽だわ」


まるで羽が生えてるみたいに…やはり天使だったか。


隠密なのに会話してていいのか、って言いたくなると思うが。


別に、今はいいんだ。家の中は。


「さて、ここからが本番だ。…覚悟はいいな? 夏生」


「陽と一緒なら、絶対に大丈夫…だよ」


村長の家から出てからが本番。ここからは一つの失敗は許されない。


まぁ、今までやってきたことに比べりゃ余裕なんだけどな。


村人及び村長さん。美味い飯と着物、ありがとよ。


幼女連れた旅人の時間はもう終わりだ。


ここからは…


「さぁて、行きますか」


最凶最悪の殺人鬼、陽の時間だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ