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殺人の救世主  作者: おじさん
とある殺人鬼と少女の話
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「…美味、しい…。今までで、一番…」


おぉ…米がある…。


しかも味噌汁に焼き魚まで…。


更に漬物付き…だと…!?


「いやぁ、本当にありがとうございます。こんなに豪華な食事をしたのはいつぶりだったか…」


本当にいつぶりだろう。旅をし始めてから初めてな気がする。


いつも非常食みたいな食べ物ばっかだったな…。


時々魚取って焼いたりしてたけど、やっぱりちゃんと調理してあるのは全然違うな。


「いえ、客人をもてなすのは当然のこと。しかも子供連れですからな。ゆっくり味わってくだされ」


「あり、がと…村長さん」


「構わんよ、夏生ちゃん!! なんならここに住んでもいいんだよ!!??」


「おい、爺さん。あんたも変態だったのか。怖い世の中だな」


ここの村、変態多すぎだろ…。この村の少女達が心配になるな…。


「……何でこいつらが俺の家で飯食ってるんだよ。皆、怖くないのかよ…」


因みに勘太郎も一緒に食っている。まぁ、孫らしいし当然っちゃ当然か。


文句を言いながらも一緒に食べているということは、先程の夏生の言葉が少し効いているのだろうか。


『信じるのは無理でも、疑うのは止めてほしい。』


実に夏生らしい言葉だ。俺なんかを信頼してくれる夏生が言うから説得力がある。


あれだけ真っ直ぐ見つめられて言われたら折れざるを得ないわな。


「あー、明日には出てくから我慢してくれ。それにしても美味いな、本当に。」


あえて気軽に接する。過去の傷なんか触れられたくないだろうから。


「……? どうしたの、陽?」


「…いや、何でもない。気にするな」


つい、夏生の方を見てしまった。無意識に俺は気になっているのだろうか。


不思議そうな顔をしている夏生を見て、俺はそんなことを考えていた。

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