最終日01:26:07/平元家/前田千尋
「・・・恵美」
私は適当な手拭いで新たな傷口をふさぐと、ビンの中の錠剤を適当に取って飲み込む。
自室の机に座り、銃器を机の上に乗せると、彼女を傍に呼び寄せた。
「どうしたの・・・?痛くないの・・その傷」
「大丈夫・・・一先ずはね」
私は机の上にある弾薬箱から弾を取り出して、空になった弾倉に弾を込めていく。
9ミリ弾も、30カービン弾も、もう弾の残りが少なかった。
M1も、ハイパワーも弾倉2つ分もなかった。
私は1つをそれぞれの銃に挿し込み、もう一つをポケットに入れた。
「もう・・・そろそろ決心はついたよ」
「・・・・・・」
私は準備ができると、銃器を机の上に置いたまま、彼女の方に向き直った。
「私が動くのが遅いから・・・・こうなったんだよね」
そういって、恵美の顔を見る。
恵美は、首を左右に振ると、私の手を取った。
「お姉ちゃんのせいじゃないよ・・・信じたくないもん」
「・・・恵美」
私はそういった彼女をじっと見つめる。
さっきまではなかった、薄らとした赤い霧が私達の間に立ち込めていた。
見ると、私の出血している傷口から吹き出ているらしかった。
鏡を見ても、タオルや包帯で縛ったはずの傷跡から、薄らと血が吹き出ている。
心なしか、肌が白くなっていっている気がした。
まるで半分奴らだ。
私は錯乱しそうになったが、すぐに唇を噛みしめる。
私は、そんな自分の姿を見ると、俯いて・・・そしてすぐに彼女の手を取って立ち上がる。
「恵美、お姉ちゃんを信じてくれる?」
「え・・・うん」
「だったら・・・さ」
私は彼女の背に合わせて屈むと、ニコリと笑っていった。
「ここで、待っていてくれるかな?」




