表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い空に終焉を  作者: 朝倉春彦
10.最終日0時~6時:半死人の決心

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/78

最終日01:26:07/平元家/前田千尋

「・・・恵美」


私は適当な手拭いで新たな傷口をふさぐと、ビンの中の錠剤を適当に取って飲み込む。

自室の机に座り、銃器を机の上に乗せると、彼女を傍に呼び寄せた。


「どうしたの・・・?痛くないの・・その傷」

「大丈夫・・・一先ずはね」


私は机の上にある弾薬箱から弾を取り出して、空になった弾倉に弾を込めていく。

9ミリ弾も、30カービン弾も、もう弾の残りが少なかった。


M1も、ハイパワーも弾倉2つ分もなかった。

私は1つをそれぞれの銃に挿し込み、もう一つをポケットに入れた。


「もう・・・そろそろ決心はついたよ」

「・・・・・・」


私は準備ができると、銃器を机の上に置いたまま、彼女の方に向き直った。


「私が動くのが遅いから・・・・こうなったんだよね」


そういって、恵美の顔を見る。

恵美は、首を左右に振ると、私の手を取った。


「お姉ちゃんのせいじゃないよ・・・信じたくないもん」

「・・・恵美」


私はそういった彼女をじっと見つめる。

さっきまではなかった、薄らとした赤い霧が私達の間に立ち込めていた。


見ると、私の出血している傷口から吹き出ているらしかった。

鏡を見ても、タオルや包帯で縛ったはずの傷跡から、薄らと血が吹き出ている。

心なしか、肌が白くなっていっている気がした。

まるで半分奴らだ。


私は錯乱しそうになったが、すぐに唇を噛みしめる。


私は、そんな自分の姿を見ると、俯いて・・・そしてすぐに彼女の手を取って立ち上がる。


「恵美、お姉ちゃんを信じてくれる?」

「え・・・うん」

「だったら・・・さ」


私は彼女の背に合わせて屈むと、ニコリと笑っていった。


「ここで、待っていてくれるかな?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ