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赤い空に終焉を  作者: 朝倉春彦
9.3日目12時~20時:消えない闇の過去

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3日目13:18:07/平元家/北原直人

怪物たちが進化し・・・俺は武器の残弾が尽きていた。

正直、事態は最悪だ。

病院でこの怪異の元凶の少年とあってから、俺は今まで以上に憶病になった。

目をつぶり、とにかく周囲の怪物たちの動向に気を配る。


そうこうしながらたどり着いたのは一軒の家だった。

誰かの気配が残る建物。

表札を見ると「平元」とある。


俺は周囲に誰もいないうちに家の中に入った。


土足で家に上がり込む。

俺のほかにも何人かが・・・入っていたようで床は靴の跡があった。

サイズからすれば、子供だ・・・

きっと彼女と、一緒にいた女の子だろう。


俺は1階部分を見て回ると、昔の建物独特の、急な階段を登って2階に上がっていく。

靴の跡に何か水滴の跡のようなものが混ざり始めた。

赤黒いそれは、血の跡のようだ。


俺は靴の跡をたどって、階段から一番離れた部屋にたどり着く。


その部屋には、女物の下着と破かれたシャツ・・・そして彼女が着ていた黒い上着が散乱していた。

何か見てはいけないようなものを見た気がした俺は一瞬目を背けると、散乱したそれらを部屋の隅に放り投げる。


カーペットや壁の一部についた血の跡と、衣服の具合から察するに、深手を負ったのは間違いなさそうだ。


部屋の奥・・・角に置かれた机の上に目を向けた俺は、口を鳴らす。

開かれた銀色のケースの中に、弾薬箱が置かれている。

きっとここに彼女と彼が持っていた装備品が入っていたのだろう。


・・・本当に、彼女は何者なのかが気になるが・・・今はこっちだ。


3種類の弾薬箱の中から、彼女が手渡してくれたものと一致する弾が入った箱から、数発取り出した。

ようやく使い慣れてきた拳銃の弾倉を引き抜き、弾を詰めていく。

8発、弾倉に詰め込むと銃に戻した。


「お嬢さんよ、あんた一体何者なんだ?」


俺はそうつぶやくと、手にもった拳銃を机に置く。

流石に長い間緊張しっぱなしなのは疲れたな。


俺は柔らかなカーペットの上に腰を落とすと、寝転がった。

眠れはしないが・・・少しは休もう・・・


そう思って、暗闇の中・・部屋にぶら下がったレトロな部屋の天井を眺めた。


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