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赤い空に終焉を  作者: 朝倉春彦
6.2日目12時~20時:引き換えの命

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2日目19:45:07/日向小中学校/前田千尋

私は、神主達との会話と、私が以前調査していたことをすべて洗いざらい話した。

端的に言えば、浩司が死ぬ他解決策はないとのことを・・・

私は銃口を向けたまま、彼の反応を見る。


「それで?貴方はどこにいたの?」


私は額に一粒汗を流しながら言った。


「神社の倉庫・・・蔵の中・・・祭りのとき、そこに入ったんだけど・・・どうも気になることがあって・・・」

「気になることって?」

「伝承の事を記した書物みたいなのがあったんだ・・・それを読んだらわかるかもって」

「それで?」


私は銃口を微動だにせず続きを促す。


「でもダメだった。やっぱ古文やってないと読めねぇわ」


そう言って苦笑いする彼、私は一歩近づいてみる。


「言ったでしょ、貴方を殺さないと、この事態は終わらないって」

「・・・本気か?」

「本気にしたくはない。でも、貴方の情報を聞いてもこの事態を何とかするには貴方が死ぬしかないの」

「・・・・・・」


私は苦笑いを消して、真剣な顔つきになった彼を直視する。


引き金にかかった指が震えた。

思わず一旦銃を下す。


「おい・・・」

「やっぱりダメだ。私も変わったな・・・でも、徐々に戻ってきてるんだ。あと少しあれば殺せる・・・待っててよ」


そう言って、教室の窓から外を眺める。

すると、赤い霧に紛れて、遠くの茂みに何かが動いているのが見えた。


窓から離れて、目を閉じて意識を集中させる。

見えた視界にはライフル銃が見えた。

私はすぐに目を開けて、動きが見えた方向にM1の銃口を向ける。


そして、動きが見えると、引き金を引いた。

数発銃弾を撃ち込む。

当たった気配がない。


私はもう一度狙いをつけたが、その時、地震が町を襲った。


突然の大地震に、私はバランスを崩しながら床にしゃがみ込む。

一旦銃に安全装置をかけ、時を見計らって、恵美の上に覆いかぶさった。


そして、彼女を捕まえると、手近にあった大きな机の下に隠れる。

教室を見回すと、浩司はどこかへと行ってしまっていた。


昨日聞いた、地鳴りのような音が聞こえだす。

私は恵美をぎゅっと抱きしめて、机の中でうずくまるように・・・彼女を守るようにそれを待つ。

また津波だ。


暫く彼女を抱きしめて、地震に耐えていると、津波の押し寄せる音とともに私の意識は途切れた。


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