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赤い空に終焉を  作者: 朝倉春彦
6.2日目12時~20時:引き換えの命

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2日目18:05:03/教会/北原真人

「その・・・あの女の子って何であんな格好を?」


俺は教会の壁に寄りかかりながら、言った。


「知らん・・・そもそもあんな格好しているのを見たのは初めてだからな」


煙草を煙らせて・・・今は一旦休憩だ。

神主とともに来た教会・・・そこが、思い当たる最後の場所だったのだが・・・姿はなかった。


「普段は麦わら帽子を被って、涼しげな格好をしてたよ。見かけるといつも真顔だった」


ふと、図書館で別れた女の子の話題になる。

背丈こそ大人くらいあるが、線の細さを見る限り未だ10代半ば・・・平元君と同い年というのなら、まだ14か5だ。


そんな子が、黒ずくめの格好をして、ライフル銃を片手に町を歩いている。


「一緒じゃなかったのか?」

「いえ・・・ついていこうと思ったらフラれまして」

「・・・・まぁ誰かは見えんかったが・・・子供連れなんだ。長くは持つまい」

「でしょうね・・・この状況なら・・・・」


今こうして教会で雑談しているが、ここまで来るのはちょっと骨が折れた。

徐々に霧が深まるにつれて、奴らの行動が激しくなってきたのだ。

そのせいで何発かもらって、その傷を癒すために目的地の教会に逃げ込むようにして来たのだ。


「彼女の妹ですか?」

「いや・・・むしろ両親もいない」


会話をしながらも、俺らは互いに殴られ、切られた部分を抑えていた。

神主は足元、俺は腹部を切られている。

ジワリと血が滲むが・・・大した深さではない。


「ただ・・・あの年であの据わった目つき・・・只者ではないことはわかる」

「・・・本人に会ったらじっくり聞きたいものですが」

「そうだな・・・その時はこの光景が終わっているといいのだが」


そういうと、神主はライフル銃を担いだ。


「学校にでも顔を出すか・・・?」

「僕はわからないのでついてきますよ」


僕も彼に従って立ち上がる。

扉を開けると、さっきよりも深さを増した赤い霧が立ち込めていた。


「いよいよだな」


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