2日目15:59:36/港周辺/北原真人
追ってきた化け物を撃ち殺すと、俺は駆け出す。
町のメイン通りまでは見つからずに来れたが・・・こっちに来る前に見つかった。
3人・・・この町の人だったものがこちらに向かってきた。
それを倒すと・・・きっと周囲にわんさかいたのだろう。
気づいたような・・・見つけたぞ!というようなざわめきが起こり、町の商店街や路地からワラワラと出てきたのだ。
俺はその中でも足の速い怪物を倒して、振り返って駆け出す。
港を横切り、奥まで行くと、ちょうど誰かが路地から出てきた。
さっきの話の平元君・・・だろうか?
いや違う!
俺はその陰を見て、細長い棒を持っていることに気が付くと、慌てて道脇に隠れた。
これがあの子の言っていたライフル銃の怪物か・・・
船の陰に潜み、息を整える。
前にはライフル男、背後からはざわざわと怪物の集団が迫ってきた。
やべーぞおい・・・どうする?
俺は自問して、手に握った拳銃を見つめる。
あいにく、腕前は良くない。
そりゃそうだ。俺は銃なんて使ったこともなかったんだから。
徐々に迫ってくる騒めき・・・その声を一発の銃声が黙らせた。
ちょうど、船の側まで来ていたライフル男の頭が吹き飛んで、地に伏せる。
それから、数発銃声が響くと、騒めきは断末魔に代わっていった。
10人前後はいたはずだが・・・
「あ、神主さん!」
俺は横に現れた男に声をかける。
「生きてたか・・・」
「なんとか」
「・・・」
声をかけたが、彼は俺に背を向けると、歩き出した。
一通りの化け物が駆逐された道を、彼について歩く。
「見つかりましたか・・?」
「いいや、ただ、あと一つ、行く場所がある・・・」
無理やりついていって話しかけると、神主はこちらに顔もむけずに言った。
「ついて行っても?」
「勝手にすればいい」
俺はさっきよりも不愛想な神主の背後をついて歩きだした。




